最近はもっぱら試写で映画を見るようになったので、劇場に行く機会もかなり減り。

行くとしても完成披露試写のような時ばかりということで、行きつけの映画館というのもないのですが…。

人生で一番思い出に残っている映画館を選べと言われたら、それは川崎駅前にあるチネチッタです。

なんせ、働いていましたから（笑）。

多分一番映画を見た劇場はチネチッタだと思います。バイトだとただで見られるんですよ。

働いてた頃は20代前半でまだまだ元気、大病をするなんて思っていなかった頃ですがから、朝から仕事をして、次の日が休みだとその終わりに1～2本見て帰るなんてことを良くしていました。

ちょっと今の事情からは伺い知れないかもしれませんが、当時チネチッタは日本で一番混んでいる映画館でした。

これは興行市場をちょっと遠目で見たとき、東京のベッドタウン大田区の人たちを一手に担っていたうえに、横浜地区が映画興行力的に弱かったこともあってそこからも人が流れてきたこともあってホントに強い映画館でした。

川崎が強いというのは今も変わらずで、駅の周りに3軒もシネコンがあって営業していられるぐらいです。一つの駅の周りに3軒のシネコンというのはかなりすごいことですよね。

都内でも新宿と池袋ぐらいしかできてないことですから。

チネチッタに一度行かれたことのある方はご存知かと思いますが、現在はラ・チッタデッラというイタリアの街並みを模した商業施設の中心施設となっています。

私が働き始めたのがこの形態になった時のオープニングスタッフでした。なので現在のチネチッタの時間経過がそのまま私の映画業界歴に換算できることになっています。

私の場合若干の空白期間がありますが、それでもチネチッタが現在の形になって22年。私も業界の片隅に居場所を得続けて22年ということになります。

しばらく行ってないのですが、そろそろ行ってみようかと思います。