k.a
2025/07/29 18:48
夜になるまえに / サントラ 洋画オリジナル
「夜になるまえに」(原題:Before Night Falls、2000年)のサウンドトラックは、ジュリアン・シュナーベル監督の伝記映画を彩るカーター・バーウェルのスコアと、ラテン音楽やキューバの伝統曲が特徴。ハビエル・バルデム演じるキューバの詩人レイナルド・アレナスの亡命と苦難の人生を、バーウェルのミニマルで情感豊かな音楽が演出。「Arguelles」や「Havana」は、弦楽とピアノでアレナスの内面とキューバの雰囲気を表現。ロス・トレス・アセスやロス・パンチョスによる「Guantanamera」「Perfidia」などのラテン曲が、1950~60年代のキューバのノスタルジーを強調。ルー・リードの「Walk on the Wild Side」やブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの曲も登場し、映画の文化的背景を補完。全体として、映画の詩的で悲劇的なトーンを音で体現した名盤だが、単体では一部曲が映画の文脈に依存する印象も。ラテン音楽や伝記映画のファンに最適な一枚。
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