ストーリー

「ザ・ベスト・オブ・エルム街の悪夢」のサウンドトラックは、ウェス・クレイヴン監督のホラーシリーズ「エルム街の悪夢」の1～6作のスコアをまとめたベスト盤。チャールズ・バーンスタイン、クリストファー・ヤング、アンジェロ・バダラメンティ、ブライアン・メイ、クレイグ・サファン、ジェイ・ファーガソンら異なる作曲家が各作品を手掛け、シリーズの進化を反映。バーンスタインの「Main Title」（1作目）は不気味なシンセでフレディの恐怖を確立し、ヤングの「Dream Warriors」（3作目）はハードロック風でコミカルな展開を強調。バダラメンティの暗いアンビエント（4作目）やメイの劇的なスコア（2作目）も個性的。シリーズがホラーからスラッシャーコメディに変化する過程を、音楽の多様なアプローチで表現。全体として、フレディ・クルーガーの夢の恐怖を音で体現した一枚だが、単体では映画の文脈に依存する部分も。80年代ホラーのカルトな魅力を堪能できる。