ストーリー

「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」（1997年）のオリジナル・スコア・サウンドトラックは、ロジャー・スポティスウッド監督のアクション映画を彩るデヴィッド・アーノルドのダイナミックな音楽が特徴。ピアース・ブロスナン演じるジェームズ・ボンドがメディア王（ジョナサン・プライス）の陰謀に立ち向かう物語を、アーノルドのオーケストラとエレクトロニック音楽の融合がスリリングに表現。「White Knight」や「Backseat Driver」は、空中戦やカーチェイスの緊張感を強調し、「Paris and Bond」はロマンスの切なさを描く。シェリル・クロウの主題歌「Tomorrow Never Dies」とk.d.ラングの「Surrender」も収録（2022年リマスター版）。アーノルドはジョン・バリーの伝統を継承しつつ、90年代のエッジを加えたバランスが絶妙。全体として、映画のグローバルなアクションとスパイの魅力を音で体現した名盤で、単体でも楽しめるが、一部は映画の文脈に依存。ボンドファンやアクション映画愛好家に最適。