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じょ〜い小川
2024/11/21 18:14

ど迫力バトルシーンと双子の愚帝、暗躍するデンゼル・ワシントンのおかげでアップグレード!『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』

■グラディエーターII 英雄を呼ぶ声

(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.

《作品データ》
リドリー・スコット監督が手掛けた『グラディエーター』の続編に当たる歴史スペクタクルアクション映画!北アフリカのヌミディアで静かな暮らしを妻と送っていたルシアスは、ある日、マルクス・アカシウス将軍が率いるローマ軍との戦いで妻を殺され、自らは囚われて奴隷になり、やがて剣闘士としてコロシアムで戦うことに。主人公のルシアスは役をポール・メスカルが演じ、他ペドロ・パスカル、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャー、リオル・ラズ、デレク・ジャコビ、コニー・ニールセン、デンゼル・ワシントンが出演。
・2024年11月15日(金)よりTOHOシネマズ日比谷全国ロードショー!【R15+】
・上映時間:148分
・配給:東和ピクチャーズ
【スタッフ】
監督・製作:リドリー・スコット/原案・脚本:デヴィッド・スカルパ
【キャスト】
ポール・メスカル、ドロ・パスカル、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャー、リオル・ラズ、デレク・ジャコビ、コニー・ニールセン、デンゼル・ワシントン
原題:Gladiator II/製作国:アメリカ、イギリス/製作年:2024年

公式HP:https://gladiator2.jp/



〈『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』レビュー〉

24、5年の時を経てまさかの続編を、それも前作の主演ラッセル・クロウ(映像出演あり)とコンモドゥス役のホアキン・フェニックスはない形で新たに作り上げられたリドリー・スコット監督作品『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』。主人公はもちろん、時代も少し先のストーリーで、前作とは別人物&違った角度からだが戦士から奴隷への落ちぶれからの剣闘士成り上がりはまさしく前作『グラディエーター』と同様で、コロシアムや戦場などでの白熱のバトルシーンはさらにレベルアップし、双子のバカ皇帝や暗躍するデンゼル・ワシントンなど、

あらゆる部分で前作よりもアップグレードしている!

(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.

前作が山での戦いを意識したかのように対比的に大迫力の海上バトルでスタートし、そこからはわりと早いうちにルシアスがコロシアムのグラディエーターになるので、コロシアムでのデスマッチさながらのバトルシーンが次から次へと展開。本作では凶暴な猿の群れや巨大なサイに乗ったグラディエーターとのバトル、さらにはコロシアムで海水や戦艦を浮かべて の海上戦の再現など、時代考証等を考えさせる隙を与えない、とにかく見ていて面白い、格闘マンガのようなバトルシーンを楽しめる。それも、剣をフルスイングしての人体破壊や弓矢での打ち抜きなど容赦ないゴア描写がいっぱい見られ、映画を見てる側があたかも血を欲する残酷好きなコロシアムの観戦者になっているかのような感覚になる。

(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.

ストーリーラインは主人公が違いながらも、まるでルシアスがマキシマスの軌跡を辿るかのような展開ではあるが、そこにデンゼル・ワシントンが演じるマクリヌスが皇帝や元老院、グラディエーターの周りを暗躍する。ポスター、フライヤーを見るとかなり大きめにこのマクリヌスが描かれているように彼の動きがストーリーを前作とは違った性質でより面白くしている。

(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.

加えて、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャーが演じるゲタとカラカラという双子の愚帝が終始狂っていて、彼らの言動を見ているだけでも面白い。前作のホアキン・フェニックスが演じたコンモドゥスや、北野武監督作品の『首』での加瀬亮が演じた織田信長など、クレイジーな君主の話はもはや鉄板の面白さで、カラカラの周りをチョコマカする小猿がそのヤバさをさらに助長している。しかも、この双子バカ皇帝は実在した共同皇帝だから驚きである。

(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.
(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.

唯一、前作のラッセル・クロウと本作のポール・メスカルを比べてしまうといまひとつな気もするが、これをデンゼル・ワシントンやコニー・ニールセン、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャーがカバーし、さらにはリドリー・スコット監督の演出力で前作にも勝るとも劣らない『グラディエーター』続編が出来上がった!月末に御歳87歳になるリドリー・スコット監督の健在ぶりが何よりも嬉しくなる、

歴史スペクタクルアクション映画である!

(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.
(c)2024 PARAMOUNT PICTURES.
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1 件の返信 (新着順)
そぜシネマ
2024/11/21 23:09

丁度今観終わった帰りの余韻です。。
ダントツに良かったー。
リドリー監督の最高潮だと思いました。


じょ〜い小川
2024/11/22 11:57

そぜさん、ありがとうございます!
『グラディエーター』1作目や『最後の決闘裁判』、あと『ロビン・フッド』のように生々しいアクションと男たちの群像劇がしっかり出来れば概ね面白くなりますね。

今気が付きましたが、今回デンゼル・ワシントンの暗躍が凄かったけど、リドリー・スコット監督✕デンゼル・ワシントンは『アメリカン・ギャングスター』でもやっていたので、意外にも相性がいいですね。一部ではやはり物議を醸したそうですが、デンゼル・ワシントンと双子皇帝のおかげで面白くなりましたね。