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私の好きな映画

Nami
2023/06/02 22:32

【6月公開】映画『怪物』『渇水』公開記念!<漢字2文字>邦画”5選”

邦画好きの筆者が思う作品がヒットする一つの理由に”映画タイトル”があると思います。その中でも人々に強烈なインパクトと好奇心を与えるタイトルが漢字2文字。6月に公開される映画には『怪物』『渇水』と2作品が公開されます。そこで今回は、映画のタイトルが漢字2文字の邦画を”5作品”ご紹介します!


告白(2010)

(C)2010「告白」製作委員会

湊かなえさんの同名ベストセラー小説を映画化。物語は「生徒に娘を殺された」という女性教員の告白から始まり、彼女の独白で真実が明らかになっていきます。本作は、2011年の日本アカデミー賞を作品賞を含む4部門で受賞しました。

"娘が死んで、私の心の大切な何もかもが死んだ"

薄暗い空間、笑わない教師、暴れる生徒、溢れ出す牛乳。教室という狭い世界で不穏な音楽とともに繰り広げられる物語は、あまりにも残酷で人間の底に秘めた感情が凶器のようにビシビシと伝わってくる衝撃作です。法で裁かれない未成年犯罪の壁にぶつかった教員が生徒に問いかける”生と死”、この独白に多くの人が胸を打つのではないでしょうか。

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悪人(2010)

(C)2010「悪人」製作委員会

殺人事件を起こした孤独な男性と、彼と出会い愛に満ちた女性の逃避行を描いています。原作者の吉田修一さんが自ら申し出て、監督を務めた李相日さんと脚本を共同執筆したそうです。本作は、映画「告白」と同年の2011年に日本アカデミー賞を席巻し大きな話題となりました。

「今の世の中、大切な人がいない人間が多すぎる」

劇中で印象的だった言葉。人間誰しも孤独を抱え、孤独の先にある何かを探し求めて生きているような気がします。その先にあるものが悪なのか、愛なのか。表裏一体の悪と愛の中で生きる人々の逃避行が描き出す悪人とは一体何か。美しいロケーションと俳優陣の圧倒的な演技力も本作の見どころの一つです。

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火花(2017)

(C)2017「火花」製作委員会

芥川賞を受賞したお笑い芸人又吉直樹さんの同名小説を、事務所の先輩かつ映画監督の板尾創路さんが満を持して映画化。若手芸人の徳永と彼が師匠と慕う先輩芸人の神谷の、夢と現実でもがき続けた2人の10年間の日々を綴った青春物語です。

"笑いに魅せられた2人の夢と現実"

夢を追う輝きと現実を突きつけられる苦しみの間で、ただただ笑いと向き合いもがき倒す徳永と神谷。そんな2人の先輩後輩でありライバルであり、仲間でもある関係性は愛おしくて儚いです。キラキラした青春ではないけれど、もがき苦しんだ中にある一瞬の煌めきがどの青春よりも輝いて見える作品です。

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友罪(2017)

(c)薬丸 岳/集英社(c)2018映画「友罪」製作委員会

町工場で共に働き少しずつ友情を育んできた2人の男。ある日、近所で起きた児童殺人事件をきっかけにそれぞれが起こした17年前の事件と向き合う様子が描かれています。映画「悪人」と同じく、吉田修一さんの同名小説が映画化されました。

"心を許した友は、あの少年Aだった"

幼い頃に犯した自分の”罪”に苦しめられなから生きる2人。一度踏み外した人間の更生の難しさや生きづらさを加害者の目線で描いた本作は、見る人それぞれが持つ”正義感”について、変化球で投げかけてくるある意味問題作とも言えます。もしも仲の良い友人が罪を犯した人間だったら・・・?本作を見た後に誰かと議論したくなる作品だと思います。

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空白(2021)

(c)2021『空白』製作委員会

スーパーで万引きをしようとした女子中学生を店長が追いかけたことで車にはねられ死亡した事故をめぐり、被害者の父親と事故に関わる人々の姿を描いた物語です。古田新太さんが7年ぶりの主演作にして、 最狂の父親を怪演したことでも話題となりました。

"全員が被害者で加害者な世界"

憎しみという感情は、相手を傷つけることで自分を正当化することができます。でも、心のどこかで自分自身も傷つきます。憎しみに囚われた主人公はその事実に気づいているのに、憎しみは消えません。そんな残酷な世界でも光が射し、空白が埋まりはじめます。その瞬間をぜひ目撃してほしいです。

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ということで今回は、映画のタイトルが漢字二文字の邦画を”5作品”を紹介しました。

硬派で重ためな作品が多い印象でしたね!皆さんの興味のある作品はありましたか?

映画『怪物』と『渇水』は、本日6月2日より全国公開です!

※映画『怪物』の記事はこちらから↓

【夢のコラボ】是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一で贈る映画『怪物』の見どころ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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Nami

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