2024年マイベスト映画特集
シネマニストが選ぶ“心に残った” 2024年マイベスト映画をご紹介!「これは外せない!」という作品はもちろん、隠れた名作、話題になったけど実は…な映画まで!熱い感想やストーリーの魅力、キャストの名演技、映像美へのこだわりなど、それぞれの想いが詰まった特集となっています!
2024年 年間BEST映画
シネマニスト:わたげ
1.ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ


70年代が舞台であり、作風もその当時のフィルム映像の手触りとなっていて、味わい深いのですが、決して懐古主義だけな映画にはなっていないと思います。劇中で浮かび上がる問題は、中年の孤独、メンタル疾患、親子の確執、戦争遺族…などと実は現代でも置き換えできそうなテーマもはらんでいて、それぞれへの向き合い方、立ち向かっていく姿勢を、作品から感じられて勇気づけられる気がしました。
2.夜明けのすべて


三宅唱監督が前作『ケイコ、目を澄ませて』に続けて送る本作。生きづらさを抱えながら暮らす人々の日常を、ほどよい温度感で描いています。人と人との繋がりが積み重ねられていく様子に心温まる傑作でした。
3.ぼくのお日さま

三宅唱監督が前作『ケイコ、目を澄ませて』に続けて送る本作。生きづらさを抱えながら暮らす人々の日常を、ほどよい温度感で描いています。人と人との繋がりが積み重ねられていく様子に心温まる傑作でした。

2024年 椿の映画Best3+7+α
シネマニスト:椿五十郎
1.侍タイムスリッパー

21回鑑賞を経て、改めて『侍タイムスリッパー』の魅力を記事化したいと考えているところですが、本当に面白い映画なので、(でもダメ沢さんがおっしゃっていたように、期待値のハードルはあげすぎないよにね)もしまだ、劇場に足を運ばれていない方は是非、ご覧になってください!
2.ソウルの春


これは、ほんと凄い映画を観ました。1970~80年代の韓国を牛耳っていた軍閥大統領 全斗煥(チョン・ドゥファン)がいかにしてその権力を手中に収めるか。軍事クーデターの9時間を極めてリアルに、そしてドラマチックなエンターティンメントとして仕上げた本作。見たいみたいと思いつつ劇場での上映が終わってしまったのですが、年末の韓国クーデターにより、気になってみたところ、出演者全員の気迫と緊張の糸が緩まない作風にずっと引きずり込まれました。
3.ジガルタンダ ダブルX

これはすごい映画でした!!インド映画ですから、おなじみの踊りや歌ももちろんありますが、筋としっかり交わっていて、全然違和感なく入り込めます。そして、胸アツなシーンで挿入されるので見ているこちらも興奮禁じ得ません。

【じょ〜い小川の2024年新作映画ベスト50】
シネマニスト:じょ〜い小川
1.ボーはおそれている


2024年は『ボーはおそれている』の大大大大、大独走だった!アリ・アスターが作り上げたラビリンスは個人的には深く突き刺さり、ぶっちぎりに面白かった。共感性も非常に高いし、マルチバース風の演出も上手く使えているクレバーな映画で、これを超えるものがなかった。
2.哀れなるものたち

2010年代に彗星の如く現れた鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』。オムニバス映画『憐れみの3章』もヨルゴス・ランティモス監督にしてはこじんまりとした佳作に感じられたがそれだってしっかりと奇妙さと不穏さを見せたし、毎回毎回期待を大きく、その大きな期待に応えられる監督だ。次回作も勿論期待大である。
3.システムクラッシャー

これが長編デビューとなるドイツのノラ・フィングシャイト監督が、感情を抑えられず、衝動的に暴れてしまうために、どの施設でも面倒を見切れなくなってしまう9歳の少女の孤独と、彼女を何とかして社会から取りこぼさないようにと格闘する大人たちの葛藤を描いたドラマ。主演は本作の演技でドイツ映画賞主演女優賞を歴代最年少で受賞した注目の若手、ヘレナ・ツェンゲル。共演にアルブレヒト・シュッフ、リーザ・ハークマイスター、ガブリエラ・マリア・シュマイデ。

2024年に観た映画 BEST3 × 2
シネマニスト:cine-ma
【洋画】
1.PERFECT DAYS

「PERFECT DAYS」は個人的に洋画に分類しています(監督ファースト)。東京を舞台に、シンプルなリフを繰り返すかのように清掃員平山の日常を描きながら、人生讃歌/人生哀歌を歌い上げたヴィム・ヴェンダース監督の世界観に脱帽です。
【邦画】
1.街の上で


今泉力哉監督作品の魅力溢れる世界にやられてしまいました。飄々とした主人公と魅力的な女性陣と下北沢の街並みが紡ぐ素敵な物語に拍手です。

2024年マイベスト映画【劇場鑑賞編】
シネマニスト:飛べない魔女
1.侍タイムスリッパー

口コミでどんどん評判が広がって、我が町のシネマでも期間限定で上映されました。まさに『カメ止め』現象ですね。そして本作も評判通り凄く面白かったです。笑いあり、涙あり、そして最後に感動もありの三拍子。131分があっという間でした。
2.グラディエーターII 英雄を呼ぶ声


音響と映像の迫力が素晴しく、それだけでなくストーリーもめちゃくちゃ引き込まれて楽しめました。148分と尺長でしたが、あっとういまの148分。ラスト30分ぐらいは手に汗握る展開に、思わず前のめりになっている自分がいました。最後は感動でウルウルしました。
3.ラストマイル


骨太の社会派サスペンスでとても面白かったです。今年の邦画は優秀な作品が多くて甲乙つけがたいのですが、今年見た邦画の中で、鑑賞時では一番面白かったと感じていました。

2024年マイベスト3
シネマニスト:Kelly
1.ソウルの春


1979年10月に起きたクーデターをテーマにしたこの作品、なんといっても脚本がうますぎる。最初は丁半博打のような確度で始まったクーデターが、参画するゲームプレイヤーの日和見によって刻一刻と状況が変化し、オセロの駒がひっくり返されていく様子が見事に表されています。結構尺は長め(142分)なんですけどそれを感じさせないほど一瞬たりともスクリーンから目が離せない。チョン・ウソンはこれがベストアクト!
2.フォールガイ


「フォールガイ」は予告編ではお気楽なラブコメアクションに見えちゃうんですが、実は小ネタがみっちり入った傑作です。監督とプロデューサーの仁義なき戦いあるあるとか監督とスタッフの駆け引きあるあるを見せながら、最後は私の大好きなプロフェッショナルたちのチームものになるんです。
ラブコメか~と思ってスルーしていた映画好きの方には是非見ていただきたい作品です。
3.コヴェナント/約束の救出


スタイリッシュなエンタメ作品のイメージが強いガイ・リッチー監督が手掛けたシリアスな社会派サスペンス。これをハリウッドで作ったらこれでもかというような国威発揚系になるんだろうなというテーマを(本作はイギリス・スペイン合作です)、抑えて抑えてしっとり描き、何が一番大切なのかを浮かび上がらせます。これはオチを知らずに観ていただきたい。最後まで続く緊張感が特級品です。

2024年(令和6年)マイベスト映画
シネマニスト:すた☆みな
1.アイアンクロー


「兄弟の絆・愛」プロレスを知らなくても見応えのあるヒューマンドラマ作品。 観終わると心のゴングが鳴り響きわたります。 A24の再現度が素晴らしい。
2.エクスペンダブルズ ニューブラッド


映画について「考察」なんて不要!!アクションを教えてくれたスタローンが託す世代交代の新たなニューブラッド!!
3.ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ


あなたが思う「ジョーカー」はそこにいましたか・・・・・。。。この物語は「ジョーカー」ではなく・・・アーサーの物語。
