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2024/12/14 18:19

椿の大好きなホラードラマ2選

皆さんこんにちは、

椿です

 

今月のお題!
『おすすめシリーズドラマ、映画』

 

基本、ドラマは夢中になってしまうと、どうしても時間を費やしてしまうので、実はできるだけ見るのを避けている感じの椿です。

 

それでも『24』とか『ウォーキングデッド』などは全シリーズ見ていますし、大好きなのです。
が、あまりにもメジャーすぎて皆さん、ご覧になっていると思いますので、ここでは、ひっそりとテレビで放送されたり、DVDリリースされているものの、あまり知られていないのではないかなぁ??と、椿が勝手に思っている、でも、椿が超大好きな海外ドラマを2本ご紹介いたします。

 

『ストレイン 沈黙のエクリプス(2014)』

『バンズ・ラビリンス』『シェイプ・オブ・ウォーター』『パシフィック・リム』などでダークファンタジー映画の巨匠として君臨する、ギレルモ・デル・トロ監督が、自身の小説を映像化した、アクションファンタジーホラードラマです。

 

【あらすじ】

ニューヨークの空港。着陸した大型旅客機だったが、管制からの呼びかけにもなんの応答もなし。機内を確認すると、乗員乗客210名のうち4人を除き全員が死亡していた。そして、機内には巨大な棺が積まれていたが、それも奪われる。生存者4名はやがて不気味な怪物に変貌し、人々を襲い生き血を吸うバンパイアと化す。襲われた者もまたバンパイアとなる。
疾病予防センターのエフは吸血鬼化が伝染してゆく原因は、寄生虫によるものだと発見する。そして、彼の前に、ユダヤ人の老人セトラキアンが現れ、彼らの正体をストリゴイという吸血鬼だと彼に教え、連中を倒すにはマスターと呼ばれる吸血鬼を滅ぼす以外にない、と説明し協力を要請する。

にわかには信じがたいエフだったが、多くの人間がストリゴイに襲われ、ストリゴイ化してゆき、世界が荒廃してゆくなかでセトラキアンと手を組む。

一方、大富豪のパーマーは大病に苦しみ、もはや死を待つのみの状態であった。彼の前にアイヒホルストというドイツ人が現れ、マスターに仕えれば、永遠の命を得ることができるとそそのかされ、その財力を盾に、マスターたちを匿っていた。マスターの棺をアメリカに持ち込んだのも彼だったのだ。

やがて、エフとストラキアン、そして彼らに同調する数名の者が立ち上がり、そこに、マスターの人類滅亡の計画に反抗するバンパイアたちの勢力が加わり、マスター殲滅のための部隊が立ち上がるが・・


全4シーズン46話からなる本作。

『吸血鬼ドラキュラ』の運搬船「デメテル号」のエピソードよろしく、棺を運んでいた飛行機の乗客200名が死亡するという、ぞわっとするエピソードから始まり、ついには核兵器まで用いて、全世界を巻き込んだスケールの大きな、人間対吸血鬼(ストリゴイ)との対決を描きます。

デル・トロの作品ですから、映像も凝っていて終末の世界観が非常によく出ておりますし、地球の支配層のバランスがストリゴイに追い越され、人間として地上を闊歩できる人間は、ストリゴイに忠誠を誓ったもののみ。その他生き残った人間は、地下に隠れ、レジスタンスとして彼らに対抗しているのですが、その対決や家族愛、仲間同士の諍いや裏切りがそれぞれのエピソードごとに用意されており、ついつい先が気になって、見てしまうという・・。
また、第二次大戦時に収容所に入れられていたストラキアンと、ナチの将校だったアイヒホルストとの、ユダヤ人のナチスに対する復讐物語から、吸血鬼と吸血鬼ハンターの対決にエンタメとして昇華させている流れも見事です。結構憎っくきアイヒホルンながら、彼は彼で暗い過去を引きずっていたりという、悪役にもドラマを設けてキャラクターに肉付けしているなど、脚本も非常に面白くできています。

ストリゴイたちは、禿げあがり、口が裂け、舌が伸びて人間を襲い血を吸うときに虫を相手に寄生させストリゴイ化させます。寄生虫はストリゴイの血液中に大量に存在し、血を吸われなくても、浴びてしまったりすれば虫の侵入をゆるしてしまいます。感染者は目を見れば、白目のところに寄生虫がうごめいているのが見えるのです。

そして、マスターは巨大で、禿げあがり、かぎ爪をもった「ノスフェラトゥ」型のバンパイアで、その形相と圧倒感には、他を威圧する迫力があります。

こんな化け物を相手に、人間はどうやって地上を取り戻すことができるのか!
テレビドラマとは思えない近未来ホラードラマ、『ストレイン 沈黙のエクリプス』是非是非、この冬休みお楽しみください


『謗法~人生を変える方法~(2020)』

2020年制作の韓流ドラマ。
いきなり難しい感じ『謗法』。これは「ほうぼう」と読みます。「謗法」とは、仏教用語で、「仏の教えを腐す、否定する」という、悪い意味でつかわれる言葉のようですが、本作では、人を呪い殺す術のことを言っています。で、副題の「運命を変える方法」というタイトルを見ると、オカルトホラーに名を借りた、恋の運命を変える方法を描いたラブロマンス、、、のように思えなくもありません。
なにせ、韓流なんだから・・・(;^_^A
しかし、本作『新感染~ファイナル・エクスプレス~』ネトフリのドラマ『地獄が呼んでいる』『寄生獣~ザ・グレイ』を監督したヨン・サンホの初ドラマ脚本作品で、非常に丹念に作られた見ごたえのあるホラードラマとなっています。(全12話)

 

【あらすじ】

とある田舎の村で祈祷師ソクヒが何者かによって撲殺される。その現場の一部始終を見ていた、まだ6歳の娘ソジンは命からがら逃げ、放火された家を観ながら復讐を誓う。ソジンは人を呪う術「謗法」の使い手で、実は母親よりも強大な霊力を持ち、母親に依頼のあった呪いの術はすべて娘が行っていたのだ
それから10年後。ベンチャー企業として頭角をメキメキ現したSNSの会社「フォレスト」が加担したとされる悪事を追跡していた新聞記者のジニは元フォレスト社員で、暴行された男性の取材に成功し、フォレストを追い詰める記事を書くが、裏でフォレストと繋がっている上司に握りつぶされ暴行される。苦悩するジニの前に成長したソジンが現れ、フォレストの悪事を暴こうとするジニに共感し、協力を求める。ソジンは、自分が「謗法師」で人を呪い殺すことができる。ついては、フォレストのチン会長に呪いをかけたいので協力を求めてきたのだ。ソジンは、母親の殺害現場にチン会長がおり、母親を殺しを指示した張本人と結論付け、復讐の機会を狙っていた。
謗法は「顔写真」「漢字名」そして「対象者の使用したもの」があれば、遠隔で呪いをかけられるというのだ。からかわれていると思ったジニははじめは相手にしないが、酷い侮辱をうけた上司の3点セットをソジンに渡す。するとものの数分で呪いをかけたかと思うと、上司は、新聞社で体がねじれて変死体として発見される。

ソジンのいうことを信じたジニは彼女と行動を共にして、チン会長の殺害機会を狙う。また、ジニは夫で警察のチーム長ソンジュンにも、フォレストの不正を暴くよう協力を要請。流れで、ソジンの謗法の話をするも信じてもらえず、ソンジュンは正攻法でフォレストの悪事を暴こうと動くが、警察内部にもフォレストと繋がっているものがおり、追い詰めてはことごとく失敗し、ついには仲間まで失うこととなる。

一方のフォレストには、強力な力をもった祈祷師ジンギョンが会長の周りを固め霊的に防御していたのだ。そのため、ソジンが霊力で会長に何度も呪いをかけるも、その企みが阻止されてしまう。ジンギョンは、チン会長に憑りついているものすごい力をもった悪霊に仕えていたのだ。

やがて、このフォレストの悪事は、1週間後に控えたフォレストの上場に関係があることがわかる。そして、フォレストが運営するSNSのタグ「呪い森」を不正操作までしてアクセス数を伸ばしたことに何か理由が・・
フォレスト上場の時に、恐るべき何かが起きようとしている!果たして、チン会長とフォレストの企みを阻止することができるのか!?


「呪い」をテーマにしたドラマとなっていますが、ホラー色がかったサスペンスドラマとなっています。「謗法」によって呪い殺されてしまう様が、体がグキグキと音を立てながら捻じれて、四肢があらぬ方向を向いて死亡してしまうシーンは結構エグいですが、それ以外は怖いシーンや気持ち悪いシーンはないので、ホラー耐性の無い方でも十二分に楽しんでもらえます。
韓流ドラマのセオリーに則り、次々襲い来るピンチにどうにか立ち向かい、形成を立て直そうとすると、また新たなピンチが襲い掛かる!という流れで1話1話が組み立てられており、常に見ごたえがあって、先々が気になってしまう作風となっています。

ドラマが進むにつれ、ソジンに「謗法」の力を与えている、彼女に憑いた悪霊の真実や、チン会長の企みと悪霊の正体、「呪いの森」と事件のつながりなどの伏線が次々回収されていき、それもかなりうならせてくれます。
また、ドラマの筋に絡んでくる主人公達意外に、シリアスな作品に一服の清涼剤かのような、コミカルな存在である探偵や民俗学者、ジンギョンの気の弱い弟子などの、脇役のキャラクターが非常によくできていて、傍流のキャラかと思いつつ、だんだんと話の筋にきちんと繋がっていくのが痛快ですらあります。

出演者は非常に豪華で『スカーレットレター』オム・ジウォン、『パラサイト 半地下の家族』チョン・ジソ『オオカミ狩り』ソン・ドンイル『The Witch 魔女』チョ・ミンスなど。特に、チョ・ミンスの怪演はみごとというほかなく、鬼気迫る演技と、ある事で、深い孤独に落とされる様を眼力で演じ切り、彼女の芝居を見るだけでも価値があります。(あと、彼女が着ている派手な服装の数々も着目!)

この作品では、日本にも大きなかかわりがあり、ソジンに憑いている悪霊が、日本から韓国に渡り、居ついてしまった「犬神」であったり、その「犬神」の霊力の力を阻止するのが物に憑く神「付喪神(つくもがみ)」であったり、(しかも、「犬神」「付喪神」のデティールも、大雑把ながらもちゃんと説明している)日本から強大な霊力をもった呪術師を招いたりするので、日本語も結構飛び交ったりします。
もちろん、「反日」の意思があって作られているものではありませんが、韓国の映画やドラマでは結構悪役の日本人が出てきますが、その悪役は強大で非常にかっこよく描かれており、むしろ、日本人がこうやって悪役で登場する韓国作品は、私は好意的というか、すごく嬉しく見てしまいます。
最近公開された『破墓/パミョ』も、日本がルーツとなっておこる霊現象が描かれており、一部「反日」などと批判されましたが、映画が面白くなる大切なきっかけが日本、というのは、むしろ喜ばしいことだと思いますが、いかがでしょう?


さぁ、そんな『謗法』ですが、シーズン2は!?大きな期待を抱かせますが・・・

シーズン2、実はテレビではなく、映画として制作されました。(いかに本作が人気だったかがうかがえますね)

 

そ・れ・が・・・

 

『呪呪呪/使者をあやつるもの(2021)』

【あらすじ】

フォレストの事件後、ソジンは行方をくらましていた。ジニは勤めていた新聞社を退職し、フォレスト事件の時に知り合った探偵と共に出版社を経営。自身の体験した「謗法」をしたためた書籍を発行し、時の人になっていた。と、彼女のもとに、一人の男性が惨殺体となって発見された一報が。しかも、その男性を殺したと思われる人間がそのすぐそばで体が朽ちて死んでいる状態でみつかる。その体の朽ちた人間は数か月前に捜索願がだされていた。
そしてジニのもとに、男性を殺害した犯人だという人間が現れ、彼女に取材を申し込む。そして現れた男性は取材時に「製薬会社の会長の心からの謝罪」をしないと、その会社の重役を順々に殺害するという予告をしたかとおもうと、ジニに襲い掛かる。控えていた、ジニの夫ソンジュン率いる警察チームが飛び込み危機を脱するも男は、体の動きを止めたかと思うと、体が崩れ動かなくなってしまう。
やがて、この男の宣言通り、製薬会社の前に、パーカーを着た100人の不気味な集団が現れ、会社に突入してくる。警護に入っていたソンジュンはなんとか役員を逃がそうとするが、負傷し、謎の貝毒によって体が汚染され意識を失ってしまう。100人は拳銃で撃たれても、高いビルから落ちても立ち上がり、役員を追いかけ、ついにその一人が殺されてしまう。

(c)2021 CJ ENM, CLIMAX STUDIO ALL RIGHTS RESERVED
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宣告に来た男の身元を探るうち、ある廃墟へとたどり着くジニ。そこで、ジニは不気味な呪術が行わ

れた形跡を発見。しかし、そこでもパーカーを着た不気味な人間たちに襲われたところ、不意に現れた人間に助けられ九死に一生を得る。その人間こそ、姿をくらましたソジンだった。ソジンは日本や中国を旅し、自身の霊力をコントロールできる力を得るため修行をしていたのだ。
やがて、ソジンの力を借り、呪いの根源を調査したジニは、裏に製薬会社の恐るべき陰謀を知ることとなる・・


映画になったせいか、より、スケールが大きく、アクションシーンが随所に盛り込まれ見ごたえのある作品になった反面、前作で12時間近くの時間を費やして丁寧に物語を紡いだのとは違い、どうしても大雑把になってしまったのは残念。
また、韓国ではドラマもヒットしたからよいのでしょうが、日本では地上波に深夜にひっそり放送されていたか(椿はそれで観ました)、配信で人知れず?流れていただけだったので、いきなり本作を観ても、登場人物の関係性が分からず戸惑った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本作を観るには、『謗法』は必見だと思います。

今回は呪いによりよみがえった死者たちが、術によって操られ、とにかく撃たれようが、体を潰されようが、まぁ、走る、跳躍する、そして車まで運転するという、「お前、そこまでやるんかい!」的なゾンビたちが現れます。呪いに「貝毒」が関係していて、ゾンビに体を傷つけられたものは、ゾンビになるのではなくて、貝毒が体に回り、不気味な浮腫が体中にできてしまいます。

死者を自由自在に操る、謎の呪術師とジニとソジンがどう対峙してゆくのか、本作はサスペンス要素よりアクション要素の強い作品となっています。

(c)2021 CJ ENM, CLIMAX STUDIO ALL RIGHTS RESERVED

前作でのジニの周辺の登場人物が総登場し、ドラマを観た人ならすごく嬉しくなること請け合いです。なんなら、コメディキャラだった探偵や民俗学者も再登場し、場を盛り上げてくれます。そして、ちょっとジニとソジンの美人コンビを映画で見られるのもうれしい限りです。

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いかがでしたでしょうか?

ホラードラマ2選、きっとお楽しみいただけるかと思います。

年末年始のお過ごし時間のお供に加えていただけると嬉しいです

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2 件の返信 (新着順)
奈々瀬詩織
2024/12/15 16:17

呪呪呪は、話題になってたのでいつか観ようと思っていたのですが、元々はドラマ作品だったのですね!

とても面白そうなので、ゆっくり観れる時に楽しみたいと思います!


椿五十郎 バッジ画像
2024/12/17 21:13

奈々瀬さん!
コメントありがとうございます!
自分も、『呪呪呪』が公開当時、ホラー界隈で話題になっていたので楽しみに観に行ったら、いきなりテーマ曲が『謗法』の曲だったので、えっ!?もしや続編!?と感激してしまいました
映画の方はかなりアクション寄りな作品だったのですが、ドラマに方はサスペンスをうまく盛り上げてかなり面白いと思います。配信はアマプラであるようです。オススメしますので、是非冬の夜長にご覧くださいっ

桃田享造
2024/12/14 20:40

ストレインは原作?ノベライズ?早川の文庫を読みました!ちょうど6冊ある4冊目までくらい?までドラマで見て、何故かドラマが待てなくて文庫を読んで結末まで行ったという自分史上初めて、ドラマの結末前に原作読んでそのままドラマ見ずに終わってるパターンなので改めてこの機会にドラマのラストまで行きたいと思います!


椿五十郎 バッジ画像
2024/12/14 22:49

桃田さん!
コメントありがとうございます!
多分原作ですよね。自分も映像化されるよりずいぶん前に読みました。たまたま本屋で見つけて読んだら面白かったのですが、そのあとの巻が本屋でおいてなくて、ぜんぜん追わないでいたら、いつのまにかテレビシリーズが始まって、あっ!あの時のやつだ!!と思って、ドラマはしっかり見ました(笑)
自分と桃田さんは逆パターンですねっ
今度本のほう、探してちゃんと読んでみたいと思いますっ