私の好きな映画

【Foyer vol.1:Stranger】菊川で感じる、暮らしと街のあいだの余白

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下町の一角に、思わず足を止めたくなる風景がある。

忙しい日常の隙間にそっと入り込むような、場所と人のあたたかさ。

そんな場所を求めて、菊川を歩いてみた。

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目次

1.バンドメンバーで営む、街の一角に響くグルーヴ「TRI Tech TOKYO」

2.まちのフードコート「オラ・ネウボーノ」

3.東京東エリア唯一のミニシアター「Stranger」

4.窯の中から漂う香ばしい煙に誘われる「MORKE」

5.ビールと本で、粋に“サボる”「sabo beer bar & bookstore」

 

 

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1.バンドメンバーで営む、街の一角に響くグルーヴ「TRI Tech TOKYO」

 

 

 菊川駅からほど近くにある「TRI Tech TOKYO」は、ガレージパンクバンド“Akabane Vulgars on Strong Bypass”のメンバーたちが営む、ユニークなカフェ。店名の「TRI」は、「メンバー3人でやっていこう」という彼女たちの思いを込めたもの。

元理容室の居抜きで、赤と青のサインポールが今も回り、真紅のクラシックな椅子が独特の存在感を放つ。味のある内装とゆるやかな空気感が、音楽活動の余白にできたような心地よさをまとっている。店内にはレコードプレイヤーが設置されていて、気まぐれに針を落とすこともあるそう。

丁寧にハンドドリップされた香り高いコーヒーと、種類豊富な焼き菓子はどれを食べても間違いなし。ペット同伴OKで、見知らぬワンコからの癒しに出会えるかも。

ここでしか感じられないグルーヴが、街の一角で響きわたる。


【SNS】インスタグラム

【営業時間】9:00 - 20:00 月曜定休

【住所】〒135-0004 東京都江東区森下5丁目19−18 清水マンション 1F

 

2.まちのフードコート「オラ・ネウボーノ」

菊川駅から少し歩いたところにある、シェアキッチン「オラ・ネウボーノ」。曜日や時間帯ごとにさまざまな店が出店し、行くたびに異なる味や人に出会える、地域住民の憩いの場。

このキッチンが入っているのは、店舗併設型の集合住宅「ネウボーノⅡ」。暮らしの場所と地続きにつながっており、実際に住人が店を出すこともある。取材の日に出会った「kakehasi coffee」は、まさにそんな一店だった。

 

 

オーストラリアのメルボルンから移住してきたマシューさんが営むこのコーヒースタンドでは、おいしいコーヒーを通じて人々と文化の懸け橋となることを目指している。ラテアートも美しい一杯が丁寧に提供され、やさしくメニューの説明をしてくれた。その距離感に、どこか“ご近所さん”のような心地よさが漂っていた。

もう一軒、「カフェ モアイ」では、2日間かけてじっくり煮込まれた“モアイカレー”と、“母のお稲荷さん”を注文。カレーは旬の野菜がたっぷりで、手間の分だけ味に深みがあり、おいなりさんは店主のお母様の手づくり。ほっとする味わいに、つい顔がゆるんでしまう。

シェアキッチンと住まいが一体となり、“暮らしの余白”が、やさしく息づいている。

 

【SNS】インスタグラム

【営業時間】11:00 - 22:00 月曜定休

【住所】〒130-0023 東京都墨田区立川4丁目7−9 ネウボーノ菊川2 三ツ目通り沿い 1階

 

3.東京東エリア唯一のミニシアター「Stranger」

 菊川駅から歩いてすぐの場所にあるミニシアター。

客席は49席、館内にはカフェスペースもあって、こだわりのコーヒーや軽食を片手に、映画の余韻にひたることができる。

上映作品は、大手のシネコンではなかなか出会えないようなセレクトもあるが、どれも肩肘張らずに観られるものが多い。企画の切り口やラインナップには、作り手の熱や視点がじんわりと滲んでいて、ふらっと入っても何かしら持ち帰るものがある——そんな多種多様な文化が行き交う。映画を観るだけにとどまらない、何度も訪れたくなる空間。

 

【SNS】 Xインスタグラム

【営業時間】9:00 - 22:30(Lo.22:00)

【住所】〒130-0024 東京都墨田区菊川3丁目7−1 1F


 

4.窯の中から漂う香ばしい煙に誘われる「MORKE」

MORKEは、窯焼きピッツァを主軸に、ジビエやワインなども楽しめるモダンな洋食バル。営業は夕方17時から始まり、夜の帳を前に、仕事帰りやちょい飲みにぴったりな気負わない佇まいだ 。

店内には落ち着いた照明が灯り、窯からは香ばしい煙がゆるやかに漂う。

種類豊富な本格ピッツァの中でも、人気No.1のマルゲリータはとろけるチーズとトマトソースの相性が抜群で、窯焼き特有の外側はカリッと中はモチっとした食感がたまらない。

ドリンクの顔ぶれもユニーク。ワインやサワー、ハイボールに並んで、世界各国の養命酒を使った“ワールドエナジーハイボール”なる一風変わった一杯も。お酒が得意でなくても、ちょっと試したくなるラインナップ。

 

【SNS】インスタグラム

【営業時間】17:00 - 23:00(Lo.22:30) 月曜定休

【住所】〒130-0024 東京都墨田区菊川3丁目7−11

 

5.ビールと本で、粋に“サボる”「sabo beer bar & bookstore」

住宅街の奥にひょっこり現れる「sabo beer bar & bookstore」。個性豊かなクラフトビールが楽しめるビアバーと、本棚が同じ空間に溶け込む。「少しだけ休憩」「ちょっと抜け出し」そんな気分に寄り添ってくれる場所。

店主は元編集者。出版業界を離れたあと、箱根でブルワーとして経験を積み、ビールへの愛と、本への愛を掛け合わせ、「ビールを飲みながら本を選ぶ」「本を買いに来たついでに一杯」という楽しみをデザイン。店名の「sabo」は“サボタージュ”に由来。「ちょっとくらい仕事をサボってもいいんじゃない?」という現代人の胸に響くであろうメッセージが込められている。

店内はカウンター、テーブル、ソファ席を含めて20席ほど。観葉植物近くのソファで、本を片手にクラフトビールを傾けるお客さんも少なくない。近所の映画館「Stranger」とのコラボで生まれた、映画『BAUS 映画から船出した映画館』をイメージしたオリジナルビールは、映画ファンのみならずビール好きも唸らせる仕上がりだ。

【SNS】インスタグラム

【営業時間】15:00 - 23:00 月曜定休

【住所】〒135-0004 東京都江東区森下4丁目23−4

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忙しさに追われる毎日の中で、ふと立ち止まりたくなる場所がここにある。
菊川の街角で見つけた、暮らしと街のあいだの小さな余白。
あなたの日常にも、そっと寄り添ってくれるはずだ。

 

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1 件の返信 (新着順)

素敵な情報、ありがとうございます。東京に居てたとき行っておけばよかったと。居たときにないシアターもありますが・・・機会あれば行こうと思います~


コメントありがとうございます!
機会がありましたら、ぜひ菊川で1日過ごしてみてください☺️