DISCASレビュー

k.a
2025/07/28 18:35

邪悪な国のアリス

「邪悪な国のアリス」(2024、原題:Alice in Terrorland)は、リチャード・ジョン・テイラー監督によるイギリスのホラー映画。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにした77分の作品で、2024年10月18日に日本公開(配給:エクストリーム=プルーク)。両親を火事で失った少女アリス(リジー・ウィリス)が、祖母ルース(ルーラ・レンスカ)の大きな屋敷に引き取られるが、「森に近づかない」という約束を背景に、ルースの語る「ワンダーランド」の物語に取り憑かれていく。体調を崩したアリスが悪夢と現実の狭間で恐怖に直面する、おとぎ話ホラー。

低予算ながら雰囲気作りは評価されるが、ストーリーは「不思議の国のアリス」とほぼ無関係で、期待とのギャップから賛否両論。白ウサギやマッドハッターが悪夢的に登場するも、展開が単調との声も。リジー・ウィリスの熱演と不気味な映像が特徴だが、深みに欠けるとの批評がある。

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