大人の愛が叶うまで
皆さんこんにちは
『ポップコーン片手に🍿』 かこです。
どちらかと言うとラブストーリーはあまり観ないほうですが、こちらは久しぶりに観たいと思ったラブストーリー
『アイデア・オブ・ユー』
さらに!キャストがアン・ハサウェイとニコラス・ガリツィンと聞いて配信前から楽しみにしていました。待ちに待ったその内容とは?
監督/マイケル・ショウォルター
主演/アン・ハサウェイ
ニコラス・ガリツィン
ーあらすじー
40歳のシングルマザー、ソレーヌは、娘の付き添いで音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」へ行く。そこで、いまもっとも人気なボーイズバンド「オーガスト・ムーン」のフロントマン24歳のヘイズ・キャンベルと運命的な出会いを果たす。一気に恋が燃え上がるソレーヌとヘイズだったが、順風満帆な日々は長くは続かなかった。スーパースターとして常にスポットライトを浴びるヘイズとの交際は、ソレーヌにとっては予想以上に厳しいものだった。
◆ 偶然の出会い
野外音楽フェスでソレーヌが、ある勘違いをして大スター、ヘイズのトレーラーに入った事から始まる二人の関係。あり得ない事だが、色々な偶然が重なり出会えたのも事実、この出会いは偶然が必然に変わる第一歩だ。
◆ 一人の男性として
ヘイズはスターとしての一面しか見てもらえず、本来とは違うイメージの定着に苦悩。
ソレーヌも元夫に裏切られた過去から、好意を素直に受け取れない。それでもへイズは一人の男性としてソレーヌに愛を誓う。
◆ それぞれの住む世界
住む世界が違う、とよく言うがその通りで、二人の気持ちの強さだけでは周囲を納得させる事はできない。家族やスタッフ、ファンも含め、
ここに来るまでには多くの人が関わっている。
◆ 5年後の約束
5年後は僕の人気も落ち着いている、お互い誰にも出会わなければ会おう、そう言って別れる二人。離れていてもお互いを信頼し、思いを自分の中心に落とし込めたら、それは最強だ。
イギリスのボーイズバンド「ワンダイレクション」のメンバー、ハリー・スタイルズのファンフィクションを映画化した本作。
歳の差あり、大スターと一般女性という、住む世界が全く異なる二人が出会い、恋愛に発展する…もしその相手が推しなら、緊張してこちらからお断り、という贅沢な事になると思うが、
本作は映画だからこそ、自分と置き換え擬似体験を楽しめる、夢のようなストーリーだ。
演じるのはアン・ハサウェイとニコラス・ガリツィン。現実離れした綺麗すぎる二人だが、それがより一層物語を盛り上げ、夢を見させてくれる。
大スターと一般人の恋愛だと他にも「ノッティングヒルの恋人」「マリー・ミー」などがあるが本作も内容的にはそれに近い。
しかし大スターのプライベートや仕事に同行して感じた年齢の壁や、周囲からの風当たりなど
二人の強い気持ちだけでは通用しない現実も描かれている。
そして主人公ソレーヌは高校生の娘を持つシングルマザーだ。親として、ヘイズのパートナーとして、2つの感情のあいだで揺れ動く様子がとてもリアルだ。
ヘイズが所属する「オーガスト・ムーン」の完成度も高く、ステージ上での立ち振る舞いは実在するグループと言っても過言ではない。
コーチェラフェスも野外フェスの特徴や雰囲気をよく捉えており、オブジェやオーディエンス等を見るとこちらも完成度が高い。
今では日本でも年間通して様々な規模の野外音楽フェスが開催されているが、有名音楽フェスのメインステージに立つことは、アーティストとしての現在の立ち位置であり、一つの目標、更なる認知度の向上に繋がる。
ここでタイトルの『アイデア・オブ・ユー』の意味を考えてみると映画の内容から“あなたという存在”と捉えるのが一番合う。
ソレーヌもヘイズも今に至るまで辛い過去を経験を出会って間もないころ互いに打ち明けている。過去も共有したいと思うのは、恋ではなく“深い愛”の証だ。
それに大スターが相手だと全てが異次元に感じてしまうが、愛があればそれも相手の一部だと考え違和感なく自然に受け入れられる。
ヘイズにとってもそれは同じで、ソレーヌのごく普通の生活に溶け込んでいる。
住む世界が違う二人がごく自然に存在できることが愛で、それは本人たちにしか見えない。
結局ソレーヌ達は、その愛を目撃したかのような周囲からの厳しい視線に壊されてしまう。
君は僕たちを諦めるの?とヘイズはソレーヌに問いかけ、5年後、愛する人が居なければ再会する約束をして別れる二人。
それでも離れている間も信頼し、お互いの存在を心の中心に落とし込んでいた二人は強い。
ハッピーエンドになる事を邪魔できる者はもう居ない。
『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』は5月2日(木)からPrime Videoで独占配信がスタート。興味のあるかたは是非。