2024年に観た映画(39) 「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」
ちさと&まひろの殺し屋ペアの活躍(?)を描いた本シリーズも3作目。今一番新作公開を楽しみにしている作品でもあります。
2021年7月に公開された第1作の完成度の高さに対し、2023年3月に公開された2作目では格下相手のバトルに色々とツッコミどころや綻びが見て取れた。
先ずはこの第1作を観ない事には始まらない。高校を卒業したばかりのちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)が繰り広げる生業としての殺し屋稼業。
劇場版第2弾は個人的に少々残念(←期待過剰)
そして迎えた第3弾は、客演陣も一気に豪華になってもはや“B級アクション”の看板を返上する勢い。3作目にして最強の敵役が登場し、2人を追い詰める。
池松壮亮君の鬼気迫る怪演が本作の見所の1つ。WOWOWのドラマ「MOZU」でも屈折した殺し屋役を演じていましたが、今回の彼は戦闘能力がハンパない。ただ強過ぎるが故に1対2の総力戦とならざるを得ず、戦いのシチュエーション的にワクワク度が下がってしまった。
とはいえ園村健介アクション監督による“殺陣”の如き肉弾戦と銃撃戦は今回も見応え十分。私はこのアクションのルーツが松田優作さんの「遊戯シリーズ」にあると思っています。
冬村かえでが何故あのレベルまで化けたのか、清掃担当の2人はそんな役回りでいいのか、ちさととまひろの絆をわざわざ言葉(台詞)にする必要あったのか、等々今回も前作同様プロット推敲の余地は感じてしまいました。
第1作の完成度の高さを超えられないのがじれったくもあるのですが、そんな中で今頃気付きました、「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」の存在に!(テレ東さん、告知が足らん!!)
TVerで第1話から観賞したところ、これがメチャクチャ面白れぇー!
30分の深夜ドラマ枠との相性の良さを如実に感じます。社会適応力が極めて低いちさまひの2人が、表の世界で苦労しつつも裏社会で暴れまくる本シリーズを、これからも楽しみにしたいと思います。
№39
日付:2024/9/28
タイトル:ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
監督・脚本:阪元裕吾
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN3
パンフレット:あり(¥1,300)
評価:5.5
<CONTENTS>
・イントロダクション
・ストーリー
・高石あかり インタビュー
・伊澤彩織 インタビュー
・ちさまひの銃器紹介
・阪元監督 インタビュー
・池松壮亮 インタビュー
・冬村かえでの手帳・格言大公開
・前田敦子 インタビュー
・キャスト
・特別対談 國村健介×阪元裕吾
・ロケ地マップ
・主題歌/挿入歌