夢見る少女じゃいられない♪ミアゴスの華麗なる変貌(X/Pearl/MaXXXine三部作)
こんにちは!
そぜです。
『今日何観よう?』のお手伝いができるように
お茶の間や映画館からつながる良質映画を厳選紹介しています。
ここ最近シリーズものが好きでして。
しかも【前日譚】もの。
前日譚とは一般にはオリジナルの物語の前に起こる出来事に焦点を当て、前の作品の物語に先行するもの、前作のバックストーリーの一部を構成する作品のことを指します。
一言でいうと「ある物語よりも前に起きていた出来事を示す作品」ですね。
スターウォーズでいえばエピソード4に対する1~3
エスタ―で言えば『エスタ―ファーストキル』
ウスケボーイズで言えば『シグナチャー』
リングに対する『リング0~バースデイ~』
ゲゲゲの鬼太郎に対する『鬼太郎誕生~ゲゲゲの謎』etc.
1.オリジナル作品が大成功し、
2.かつ濃すぎるキャラが爆誕した時の条件を満たすと発動する傾向があります。
そんな中、最近ハマったシリーズものがあります。
それはコチラ。
A24初のシリーズものです。
X:エックス
製作年: 2022年
★製作国: アメリカ
★上映時間: 105分
★監督: タイ・ウェスト
★キャスト: ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ
★ジャンル:ホラー
★配給会社:A24
あらすじと所感
舞台は1979年のテキサス。一発逆転のアメリカンドリームを掴むためポルノ映画を撮影しようとする6人組が農場の離れにたどり着くも待っていたのは怪し過ぎる老夫婦。この後に起こる惨劇とは。。
これは何だ?
この老夫婦は何をやってるんだ?
A24は一体ナニを観せてくるんだ?
出てくる奴全員イロモノでサクサク殺されていく。
最初から流れていた怪しいTV演説は最後に伏線回収。
ラストに警官が誰も居なくなった家で見つけたカメラに
“クソッタレなホラーショーでも入ってるんだろ”と言い放つ。
ああこれが答えか。
ずっと最初から魅せられていたのはクソッタレなホラーショーだったんだ。
色々と確かにホラーだった。
全体的にB級感の塊だったが、一人だけぶっ飛んだ演技をしたキャストがいた。
ミア・ゴス。
本編の主人公マキシーンとほぼ主人公パールの対比が秀逸でその2人を演じたのは彼女だ。
あまりの違いに最初は分からなかったがエンドロール観て驚愕。
そのエンドロールの最後に突如現れる予告編。
あ、これはもしかしたら傑作になりうるかも、とその時感じた。
そして1年後、その続編である”Pearl”が公開された。
私は最近オンデマンドでようやく視聴したが、
やはりこのシリーズ傑作だったと確信。
Pearl:パール
製作年: 2022年
★製作国: アメリカ
★上映時間: 102分
★監督: タイ・ウェスト
★キャスト: ミア・ゴス、デヴィッド・コレンスウェット
★ジャンル:ホラー
★配給会社:A24
あらすじと所感
映画『Pearlパール』は前作『X エックス』の60年前を描く前日譚。
ダンサーを志ざし、スターの華やかな世界に憧れるパール。人里離れた農場で、厳格な母と体が不自由な父に育てられた彼女の愛への渇望が、スターへの夢を見続けるがそのたびに両親がその夢を阻んでいく。そこで映画技師の男と出会い、夢は切り開かれていくかに思えたが。。
夢見る少女はいかにして無慈悲かつ凶暴なシリアルキラー『パール』へと変貌していったのか。
パールはあのイロモノ老婆の名前。要は彼女の若かりし頃にフォーカスしたもの。
彼女は最初はただの夢見る少女だった。片田舎の農作業を手伝いながら藁のステージで牛たちの前でダンスをしたり、畑のカカシと踊ったりするシーンはさながら『オズと魔法使い』のドロシー。
一方で、牛舎に入ってきたアヒルをサクッと殺してワニに食べさせる等時折見せる狂気さはシリアルキラーパールの片鱗を垣間見せており、もしかしたら厳格な母はパールの中に潜む凶悪さに気づいており、あえて社会に出さないように家に閉じ込めようとしていたのかもと思ってしまう。
そしてとある親子喧嘩で発生したファイヤーアクシデントからパール自身の中に潜んでいたものが一気に解放される。
シリアルキラー『パール』の爆誕ですね♪
この先はぶっ飛び名作惨殺シーンのオンパレード。
時に見せ場は後半の家から飛び出し逃げる親戚を斧を持って追いかける長回し。
これは屈指の名シーンだと思います。
そしてラストシーンに恋人が戦争から帰還して帰宅したのを笑顔で迎えるパール。
普通の笑顔なのだがその周りの状況がとてつもなく狂気の感情を与えてくるインパクトある長回しシーンとなっている。
これと同じ様なシーンを最近観たな、と思い返すと。。
『パーフェクトデイズ』だった笑。
同じ顔のドアップでセリフも無く、顔の表情で全てを表現する演出は正に同じ。
ただ、パーフェクトデイズはポジティブな幸せな気もちになる表情だが
パールの笑顔はトラウマになり得る表情と正反対だったのも印象的。
映画自体の演出も当時の映画技術を再現している様でどこかレトロな雰囲気が漂い、流石の演出でした。
そして、本シリーズ三部作、最後のタイトルは“Maxxxineマクシーン”。
一番気になっていたXのラストシーンからの続きになるとのことで本当に楽しみ。
予告編も出来上がっていたのでどうぞ。
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投稿を表示こんにちは。まさに私も昨日WOWOWオンデマンドで「Pearlパール」を観たばかりでした!
前作の「X:エックス」は、正直私は”なんじゃこりゃぁ~?”状態でダメだった(ミアが二役していたのも後で知りました)のですが、この前日譚は面白かったです!すごく惹き込まれました。グロさは抑えめでしたが、前作と違ってストーリーがしっかりしていて、レトロな作りも気に入りました。
三作目が楽しみになってきました(^^♪
ミアの演技、あっぱれでしたね。ラストの表情の長回し、永遠に忘れられないかもです。
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