まえふり

実は12月半ば手前にこの『劇場版ドクターX FINAL』を見て、そこからテレビ朝日で2012年から放映していた

テレビドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」をシーズン1からシーズン7までガッツリ見てしまった。

これについてはまた別途書いていくが、今回は「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の知識ゼロで書いたレビューということで貴重なものになったので、アップしてみます。

■劇場版ドクターX FINAL

《作品データ》

2012年からテレビ朝日系「木曜ドラマ」枠（21時〜21時54分）で9年の間に7期に渡って放映していた米倉涼子主演のテレビドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の完結編に当たるパートを映画化した医療ドラマ映画。東帝大学病院の前院長・蛭間重勝の後任として海老名敬が院長に就任したのも束の間、理事長の意向により外部より神津比呂人が新院長として迎え入れられ、強引なリストラや改革が遂行される。そんな中で神津は某国の大統領の手術を極秘裏に成功させたフリーランスの天才外科医・大門未知子を招聘し、無理な手術スケジュールを組むが、未知子はそれを承諾することに。シリーズでお馴染みの米倉涼子、田中圭、内田有紀、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、西田敏行、今田美桜、鈴木浩介の他染谷将太、西畑大吾、綾野剛、六角精児、伊東四朗、馬場徹、神保悟志、田口トモロヲが出演。

・12月6日（金）よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー

・配給：東宝

・上映時間:128分

【スタッフ】

監督:田村直己/脚本:中園ミホ

【キャスト】

米倉涼子、田中圭、内田有紀、岸部一徳、遠藤憲一、勝村政信、西田敏行、今田美桜、鈴木浩介、染谷将太、西畑大吾、綾野剛、六角精児、伊東四朗、馬場徹、神保悟志、田口トモロヲ

公式HP:https://doctor-x-movie.jp/

《『劇場版ドクターX FINAL』レビュー》

同じテレ朝のテレビドラマ「相棒」シリーズや「科捜研の女」が映画化してたから「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」もとっくに映画化してたのかと思いきや、意外にも今回初の映画化で、しかもテレビドラマシリーズの完結編に当たるという『劇場版ドクターX FINAL』。テレビドラマシリーズをほとんど見ないで基本設定だけ把握して見たが意外にも染谷将太が演じる劇場版キャラの神津比呂人を中心とした話だったので、劇場版だけでも十分ついていけるし、

映画番ならではのエピソードもしっかりしていて、一見さんでも楽しめる作りになっている。

医療ドラマならではのシリアスなパートと、遠藤憲一、勝村政信、西田敏行らによる東帝大学病院内のゆるい雰囲気や岸部一徳が演じる神原の銭湯跡地の事務所でのシーン等によるコメディ演出の塩梅の良さはテレビドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」そのままで、これに染谷将太が演じる新院長・神津比呂人による改革と神原との過去の確執といった劇場版キャラのエピソードが中心となる。

この染谷将太による神津比呂人の冷酷で、超効率重視のZ世代気質のサイコパスっぽいキャラが見事にハマり、テレビドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」を劇場版にしっかりとクラスアップさせている。しかも、双子の弟の神津多可人も二人一役で演じ、これを終盤まで活かした展開になっている。この染谷将太が演じる神津兄弟と神原のいざこざが中盤、後半のトラブルに発展させ、そこに「失敗しない医師」大門未知子がどう切り抜けるかという見どころにも繋がっている。

その合間合間をエンケンがチョコマカし、西田敏行がさらにサポートしている。この西田敏行の出演が思っていたよりも出番が多く、本来なら西田敏行の健在ぶりをアピールする映画だったことが考えられる。

大門未知子の原点にもなる呉や研修医時代のエピソードや神原との邂逅のエピソードについては中途半端で、もう少ししっかりとやってほしかった。しかしながら、テレビドラマの劇場版としては十分に楽しめる作品で、テレビドラマシリーズのファンならもちろん、未見の方でも楽しめる。スクリーンで米倉涼子を見たい方なら見に行って損はない。

おお、我ながらしっかり書けるものだ（笑）もっとも大半のシーズン作品を見た今なら細かい所も拾えるので、それはそれで今後書いてみようかと。

映画レビューに関しては、

私、失敗しないので！