カッツ
2026/01/03 08:30
ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス
2005年製作のアメリカ・カナダ合作犯罪映画
先入観なくそれぼど期待していなくて観たら結構面白かった。お勧めである。
平凡な夫婦とその家族に突然降りかかる“暴力の連鎖”を描いたサスペンスである。田舎で小さなダイナーを営む夫は、閉店間際に押し入った凶悪な強盗に襲われ、従業員の女性が殺されそうになった瞬間、とっさの判断で強盗二人を射殺してしまう。
この出来事によって彼は一躍アメリカ中の英雄となるが、そこから事態は思わぬ方向へ転がり始める。彼の周囲にマフィアの殺し屋たちが現れ、まるで“昔からの知り合い”であるかのように彼を執拗に追い回すのだ。人違いなのか、それとも彼には家族にも語っていない過去があるのか――物語は観る者を不穏な疑念へと引き込んでいく。
B級映画の枠に収まりながらも、展開は意外性に富み、緊張感が途切れない。特に素手での殺人シーンは迫力があり、主人公の“ただ者ではない”一面を強烈に印象づける。同じ“元殺し屋が平凡な生活を送る”という設定でも、『ロング・キス・グッドナイト』がコメディ要素を含んでいたのに対し、本作はよりシリアスで重厚だ。
派手さはないが、じわじわと緊張が高まるタイプのサスペンスとして非常に楽しめる一本である。
コメントする
1
件の返信
(新着順)
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示本作はディヴィッド・クローネンバーグ監督作品ということで借りてみたのですが、それまでの人体変容を伴ったSF作品とは違い、ちょっと面食らいました。
主人公は過去を消して平凡なダイナーの経営者として生きてきたのが、強盗に入られたことから過去と向き合わざるを得なくなるというシチュエーションが変容になるのでしょう。
ヴィゴ・モーテンセンもそれまでの役柄とは少し変わった感じで、余談ですが、何より髭がないのでケツ顎が目立つのが少し可笑しかったです。