DISCASレビュー

k.a
2025/08/04 18:31

ザ・キラー ジョン・ウー/暗殺者の挽歌

『ザ・キラー ジョン・ウー/暗殺者の挽歌』(2024年、米国)は、ジョン・ウー監督が自身の香港映画『狼/男たちの挽歌・最終章』をハリウッドでセルフリメイクしたアクション・スリラー。パリの裏社会で「死の女王」と恐れられる女暗殺者ジー(ナタリー・エマニュエル)が、少女の殺害を拒否したことで仲間と刑事から追われ、失明した少女を守りながら犯罪組織に立ち向かう。

感想:ジョン・ウーらしい二丁拳銃や鳩、教会のモチーフは健在で、ナタリー・エマニュエルのスタイリッシュなアクションは魅力的。パリの美しいロケ地と洗練された映像が現代的な雰囲気を作り出すが、オリジナルの香港ノワールの濃厚なブロマンスや熱量は薄れ、ストーリーがやや希薄。アクションは派手だが、感情的な深みが物足りない。

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