ラテンの風に吹かれて。メキシコに行きたくなる映画3選
こんにちは!
そぜです。
『映画×旅』をキーワードに
国内・海外問わずテーマを決めて世界中の世界遺産と映画ロケ地を巡るのをライフワークにしています。
趣味が高じて映画検定2級と世界遺産検定1級も取っちゃいました。
正しく客観的な知識と超主観的な感想を掛け合わつつ、分かりやすく紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!
今回はメキシコ。昔中米を旅していた時に訪れたカンクンでの思い出が海岸での高級ホテル!!
。。をよそ目に近くの日本人ゲストハウスに滞在し、夜な夜な仲間とナイトクラブ(COCO BONGOって知ってる?)で飲んで踊りまくる!といった最高な印象しか持ち合わせていないのですが、一方映画の世界のメキシコは場所によって表情が異なります。
アメリカとの国境エリアは『ボーダーライン』『ブレイキングバッド』などドラッグ密輸、マフィア絡みの映画が多くとても映画を観て行きたくなるというようなエリアでは無い一方で、世界遺産の街メキシコシティやグアナファト、古代文明が眠るユカタン半島エリアを題材にした映画は一気に視的・知的好奇心をくすぐるものが多いのもこの国の魅力です。
今回はその中でも私が今まで観た中で特にメキシコに恋焦がれた作品を厳選3つ紹介します!
1.リメンバーミー:COCO
映画で観られる世界遺産:グアナフアト歴史地区とその銀鉱群
- 製作年:2018年
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:105分
【あらすじ】
ミュージシャンを夢見るギター少年ミゲル。しかし彼の一族は、ある理由で代々音楽を禁じられていた。死者の日にミゲルは先祖たちのいる「死者の国」に迷い込む。そして、そこで会った陽気なガイコツと共に不思議な冒険を経験することになるがその先で待ち受けているものとは。
【所感】
メキシコの伝統文化「死者の日」を舞台に家族愛の尊さと夢に向かっていくひたむきさを描いた名作で舞台は街全体が世界遺産になっているグアナフアトでとにかくカラフルな街並みの世界観を最大限に演出しています。
ステータスも申し分なく、2018年アカデミー長編アニメ映画賞と主題歌賞受賞。
何より一見すると圧倒される映像美の波がすごいです。
おばあちゃんのシワの表情
向こうの国の色彩に富んだ世界観。
ガイコツ面で生前の表情が浮かんでくる緻密さ等々。
そしてストーリーも秀逸。
終始ラテンのノリで楽しく進むと思いきりゃ最後はしっかり泣かせてくる。
各登場キャラはホネばっかりなだけに印象薄いけどいい映画を観たなあという気持ちで終われます。
ストーリ的にミュージックもクオリティ高くてディズニー映画の中でも個人的にはトップレベルに好きな作品です。
レンタルはこちら
2.アポカリプト:Apocalypto
映画で観られる世界遺産:ティカル遺跡
- 製作年:2007年
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:138分
【あらすじ】
誇り高い狩猟民族の血を受け継ぐジャガー・パウは、妻や仲間とともに平和な暮らしを送っていたがマヤ帝国による襲撃を受け、仲間とともに連れ去られてしまう。拉致された彼らを待ち受けていたのは、神に捧げるいけにえの儀式だった。一族の危機的状況にどのように挑むのか。
【所感】
マヤ文明の部族同士の闘いの前半から奴隷狩りからの逃亡・反撃の後半まですごいスリルと展開で度肝抜かれた。
なんと劇中使用されている言語は全てマヤ語で繰り広げられ、当時のククルカンのいけにえ儀式を再現してくれたのは驚愕。
当時のマヤ人の生活、戦争がそこにあった。
この映画は唯一無二だと思う。古代マヤの生活や宗教、文化などを忠実に再現してごく自然に垣間見れる本作は歴史的にも価値があると思う。
超四捨五入すると「古代マッドマックス:怒りのジャングルロード」
ストーリーも単純だがそれをも凌駕する演出と古代文明の再現技術に圧倒されるがよいw。
主人公のAlmostもといJaguar Pawは無名ながらイケメンロナウジーニョで最初から最後までクールだった。
これを観た後でチツェンイツァを再訪したらまた見方が大きく変わると思う。
今まで観たことない経験したい人、メキシコが誇るマヤ文明の歴史を肌で感じたい人は必見です。
レンタルはこちら
3.ローマ: ROMA
映画で観られる世界遺産:メキシコシティ
- 製作年:2019年
- 製作国:アメリカ、メキシコ
- 上映時間:135分
【あらすじ】
1970年代初頭の政治的混乱が激しかった時代、メキシコシティのローマ地区に暮らす富裕層一家と家政婦の交流を美しくかつスケール感溢れるモノクロ映像で綴った作品。
【所感】
Netflixプレゼンツ。2019年のアカデミー外国作品賞、監督賞、撮影賞を受賞し、オンデマンド配信が史上初めてオスカーを獲ったエポックメイキングな作品。
一言で言うと「絵画のような映画」。
全編モノクロの映像美はもちろん、登場人物に有名俳優を起用しなかったこと、淡々と流れていくストーリー、当時のメキシコ内乱を市民の立場から表現など製作者の意図を極力排除して、観る側の感性や解釈に任せるような思惑が随所に垣間見えた。
それらが集まって、ジャケットにある
『海岸で家族が崩れて抱き合う画』
に集約されている。
なぜ彼女らは抱き合っているのか
背景はどのような経緯があったのか
なぜモノクロで表現されているのか
そのヒントはこれから紹介していくので
答えはあなたに委ねるよ的な意図を感じた。
『ローマ』というタイトルも秀逸。
一番最初に観る側の出鼻をくじくことに成功している。
あれ、なんで全編スペイン語?
イタリア人にしては顔濃くねえか?みたいな笑。
大好きな作品の一つでこれを観た後、実際のカラーのメキシコシティを自分の目で見てみたい衝動にかられた。
観る、と言うよりはずっと眺めてたい作品。
ーーーーーーーーーーーー
いかがだったでしょうか。
日本から見ると地球の裏側に位置し、なかなか現地まで行くのが難しい国メキシコ
そんな音楽とサッカーとルチャリブレな陽気な文化を是非お茶の間で感じていつかは現地でテキーラでサルーッ(乾杯の意)できたらいいですね♪
【過去のコラムはこちら】
「パパの言うことを聞くんだ。カイザーソゼが捕まえに来るぞ!」
アンコールワットを撮りたくて
芸術と情熱の国、スペインへ行きたくなる映画3選
情熱と革命の国!キューバに行きたくなる映画5選
絶対インドが好きになる!魅惑のインド映画7選
圧倒的大自然の宝庫!アメリカ国立公園へ行きたくなる映画6選
伝統と流行が融合した街、パリへ行きたくなる映画3選!
ワイン片手に休日映画!ワインが飲みたくなる映画5選
思い立った日が吉日!旅に出たくなる映画5選
ニューなシネマがパラダイスする国!イタリアへ行きたくなる映画5選
@keizy_soze でInstagramやっています。
年平均300本ペース
生涯6,000本観ている中から
毎日作品レビュー
毎週テーマ別で珠玉の映画を紹介しています
Instagram以前のレビューは1000本以上Filmarksで投稿しています。
コラムを読んで参考になった方は
いいね!コメントいただけると大変嬉しいです!