ストーリー

「キューバ・フェリス」（原題：Cuba Feliz、2000年）のサウンドトラックは、カリム・ドリディ監督のドキュメンタリー風ロードムービーを彩るキューバのストリートミュージシャンによる音楽が特徴。ハバナの老ミュージシャン、エル・ガジョ（ミゲル・デル・モラレス）がギターを手にキューバを旅し、各地の音楽家と即興セッションを繰り広げる物語を、ソン、ルンバ、グァラーチャなどの伝統的なキューバ音楽が演出。エル・ガジョ自身の「Que Sera」や、各地のミュージシャンによる「Chan Chan」「El Cuarto de Tula」などが、キューバの生活と音楽文化の活気を反映。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの影響を受けた本作は、ストリート感あふれる生の演奏が魅力。全体として、映画の自由で情熱的な精神を音で体現した名盤で、単体でもキューバ音楽の奥深さが楽しめる。キューバ音楽やドキュメンタリーのファンに最適。