モチベーションに色があったら青
■アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(Avatar: The Way of Water) レビュー
公開日:2022.12.16
監督:ジェームズ・キャメロン🇨🇦
上映時間:3時間12分
鑑賞日:2022.12.26
IMAX 3D 字幕
感想/レビュー (⚠️ネタバレあり)
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本作、
一言でまとめるなら、これ👇🏻
『ジェームズ・キャメロンにしか"創れない"、過去作で培った経験をフルに活かした作品。 』
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随所彼ならではの魅せ方が活かされ、ここはタイタニック、ここはエイリアン、ここはターミネーターから、と観ながら過去作と照らし合わせてる自分がいた。これだけで、キャメロンファンとしてはモチベーションが爆上がり🔥
本作は題名にある通り水(海)を舞台にするシーンが中盤から後半にかけ主となり、そこからのテンポ感/迫力/持ち上げ方は厳しい目で観ても褒めるところがほとんど。
壮大な海というステージの料理の仕方、調味料の足し加減がうますぎる。この部分がもう少しこうだったら、と考えさせる余裕を与えさせない。
舞台が大きくなるほどやれることが増えるだけにそのスケールの大きさを如何に操るかが監督の腕の見せどころ。多くのS級(高予算作品)映画はここで失敗し、詰め込みすぎてなにが起きているかわからない/迫力はあるけど今一歩、映画にのめり込めないなんてことが最近の作品の不満点であった。
そんな中本作は広大な海というスケールでありながら、海という舞台を言わば三層に分け(水中/海面/海上)それぞれのレイヤーで物語が繰り広がりしっかりと繋がっている。"海のミルフィーユやぁ"(大分古い)と叫びたいw #ミルフィーユと聞いてモチベが上がる人も多いはず
水中ではサンゴ礁や海洋植物が空間を埋めしっかりと主人公たちの隠れ場を作り、海面すれすれでボートやパンドラの種族のバトルが繰り広がる。その少し上の層では巨大な羽を持つクリーチャーが見せ場を作り、その三層が全て連動、同時進行する。空までスケールを広げないところがキャメロンのうまさ。
また、もたつきが無くスピード感が半端ない。波の強さに負けず全速でボートをぶっ放す海軍の勢いや海のクリーチャーの手を借りて海の中を見事なまでに泳ぎ切るパンドラ種族。一つ一つのアクションに"重み"がありビシビシと体に伝わってくる。
水の抵抗をうまく表現し、スピード感を映像と音で創れるのはやはりキャメロン監督ならではと、観ていて圧巻。編集の旨さも光る。
ジェットスキーやサーフィンなどの経験がある方はまさにこの波の抵抗感のリアルさを体感できるのではないかと思う。 #褒めると自分のモチベーションアップにもつながる
CGに関しては、もはや海の表現がうますぎて本物かと錯覚する程。少し細かい話になるがWETA(アンディ・サーキスのCG会社/主にモーションキャプチャー)とILM(スターウォーズで有名なCG会社)のCG界最大手二社が手がけただけあって凄まじい。おそらく他にもCG会社が関わっているので時折CGの質に違いを感じた。ここはお金を少し削ったな、、ここは全力で行ったな、、なんてことも。これは本作に限らず、多くの映画で見られるので仕方ない部分。それにしても、これだけのCGアニメーションをまとめる凄さには頭があがらない。
ストーリー自体は新鮮味があったかと言われると特別無く、一作目から舞台が海になっただけと言えなくもない。その点では脚本のネタ切れ感をどうしても感じてしまう。ただ、続編も何作かあるのでどう締めくくるか、楽しみでしかない! #未来の楽しみはモチベーション
鑑賞直後でいろいろと書いてしまったが、個人的には中盤-後半の展開、魅せ方には大満足。いつも辛口レビューばかりなので笑顔で劇場を出れた事にキャメロン監督に大きく感謝。
*3D専用に作られているので3Dで観ることを強くお勧めします。
無理な3Dではなく、奥行き感を重視した自然な仕上がりになってます。また、マスクはメガネが曇りにくいものをお勧めします。(黒色マスク推奨-白だとメガネに白が反射するため)
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