古いけど懐かしい レミーのおいしいレストラン(Ratatouille)(2007)
■はじめに
随分前に鑑賞した作品だが、食文化関連の講座にむけ、自分の記憶の整理のため、今回レンタルして鑑賞してみた。
■作品の概要
「トイ・ストーリー」等のディズニー/ピクサーが贈るコメディ・アニメ。グルメの都パリを舞台に、シェフを夢見るドブネズミと料理の苦手な見習い(雑用係)が巻き起こす奇跡をハートウォーミングに描く。監督は「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード。
フランス語のタイトルは、ネズミ(Rat)から来た“Rat-atouille ”。フランス南部ニースの郷土料理で夏野菜の煮込み(ラタトゥイユ)は日本でも人気のある料理。映画の後半で、ネズミたちが仕上げた、この料理が厳しい批評家に供され、氏の過去の家庭での料理の記憶を蘇らせ、感動の一品となった。
■ストーリー(一部)
天才的な料理の才能を持ち、いつか一流レストランのシェフになるという叶わぬ夢を持つドブネズミのレミー。ある日、彼は嵐で家族とはぐれてしまい、パリのとある一軒のレストランに辿り着く。そこは、レミーが尊敬する今は亡き名シェフ、グストーの店だった。一方その厨房内では、見習いのリングイニがスープを台無しにする失態を演じてしまう。すると、レミーはこっそりとそのスープを作り直し、最高の味に仕上げるのだった。それを目撃していたリングイニは、自分に料理の才能がないことからレミーの力を借りることを提案。こうして彼らは秘かにコンビを組み、パリ一番のシェフを目指すことになる。
■音楽の特徴
2007年のアカデミー賞(作曲賞)を受賞したマイケル・ジアッキノの作品で、テーマ曲「Le festin(ごちそう)」は、歌手のカミーユが歌っている。人間に虐げられたネズミの悲哀と、人間との温かい心のふれあいを持ち合わせた小気味よく優しいイメージの楽曲になっている。
Ratatouille Main Theme (youtube.com)
パリで料理作りの準備をしたディズニー作品ということで、 映画の導入部分では、フランス国歌“ラ・マルセイエーズ”も使用されていた。
■感想
ビジュアル的には、リアルなパリの風景と、食材や料理の画像が美しく、見ごたえがある作品になっている。中でも、最後のネズミだけで料理を完成させるシーンはリズム感のある動きが演出され楽しかった。★以前鑑賞した際にレシピ本も買っていたのだけど、何度もの整理で、すでに書棚になかった・・・。
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投稿を表示ねずみとは不潔の記号で、移民への偏見と差別のメタファー。
仲間だと思っていた人たちにあっさり裏切られたと思ったら、正当に評価してくれたのは敵役とばっかり思っていた料理評論家アントン・イーゴでしたね。 声の出演のピーター・オトゥールさすがです。
すばらしい脚本です。
ディズニーに買収されてしまいましたが、さすがのピクサー作品でした。