北野映画を愛する💙「キタニスト」の館へようこそ。

令和6年（2025）クリスマス🎄に開設！キタニストの館へようこそ🔫

キタニストとは？

北野武監督の熱狂的なファンを指す言葉で、ヨーロッパを中心とした特にフランスで多くの北野映画ファンがいるとされている。

「キタニスト」という言葉が生まれたとされるのは４作目の「ソナチネ」と言われ、ロンドン映画祭やカンヌ映画祭で上映され高く評価された事がきっかけ。

映画関係者にも多くのキタニストが存在しB・ベルトルッチ、ジャン＝リュック・ゴダール、Q・タランティーノ、M・カソビッツも絶賛している。特にジャン＝リュック・ゴダールの妻であったアンヌ＝マリー・ミエヴィルは「HANA-BI」を３回観て、絶賛し北野監督へ手紙を書いた。

女優のソフィー・マルソーはカンヌ映画祭でグランプリもあり得た「菊次郎の夏」を高く評価したものの、他の審査員から「キタノはベネチアを獲った」からの理由で落選させたことに腹を立て、映画祭開催中に怒って帰ったほどだった。

キタノブルーとは？

初期の北野映画では、画面のトーンや小道具の色が特徴的な青みがかった色彩が使用されていることを海外のキタニストたちや評論家が「キタノブルー」と呼んでいます。

キタノブルーの始まりは｢あの夏いちばん静かな海｣からと言われている事に北野監督はインタビューで以下の事を語った。

「キタノブルーと言われたのがこの映画が第一歩かな～グレーとかブルーを助監督が走り（探す）しまくり、最後にコンクリートだらけの水槽まで、それを３６０度歩かせればずっーとコンクリートだって。その手法を黒沢明監督がすでにやっていたみたい。グレーに近いブルーを求めたのはこの作品から意識した」

北野武監督作品について

①　その男、凶暴につき（1989）

②　3-4×10月（1990）

③　あの夏、いちばん静かな海。（1991）

④　ソナチネ（1993）

⑤　みんな～やってるか！（1995）

⑥　キッズ・リターン（1996）

⑦　HANA-BI（1997）

⑧　菊次郎の夏（1999）

⑨　BROTHER（2001）

⑩　Dolls　ドールズ（2002）

⑪　座頭市（2003）

⑫　TAKESHIS’（2005）

⑬　監督・ばんざい！（2007）

⑭　それぞれのシネマ～「素晴らしき休日」（2007）　ショートフィルム

⑮　アキレスと亀（2008）

⑯　アウトレイジ（2010）

⑰　アウトレイジ　ビヨンド（2012）

⑱　龍三と七人の子分（2015）

⑲　アウトレイジ最終章（2017）

⑳　首（2023）　

最新作：Broken Rage（ブロークンレイジ）２０２５年　Amazonビデオで配信予定。

全作品の監督・脚本・編集に関わり俳優ビートたけしとして18本に出演する。

北野武監督作品　興行収入ランキング　　　　　　　　

【2024年12月最新】

第1位：『座頭市』（03年9月6日公開）　28.5億円

第2位：『龍三と七人の子分たち』（15年4月25日公開）16億円

第3位：『アウトレイジ最終章』（17年10月7日公開）15.9億円

第4位：『アウトレイジビヨンド』（12年10月6日公開）14.5億円

第5位：「首」（２３年１１月２３日公開）11.6億円

第6位：『BROTHER』（01年1月27日公開）　8.9億円

第7位：『その男、凶暴につき』（89年8月12日公開）　7.8億円

第8位：『アウトレイジ』（10年6月12日公開）7.5億円

第9位：『Dolls』（02年10月12日公開）6.3億円

第10位：『3-4X10月』（90年9月15日公開）2.3億円

次点：『ソナチネ』（93年6月5日公開）0.8億円

※最終興行収入が不明の『あの夏、いちばん静かな海。』（91年10月19日公開）『みんな〜やってるか！』（95年2月11日公開）『キッズ・リターン』（96年7月27日公開）『HANA-BI』（98年1月24日公開）『菊次郎の夏』（99年6月5日公開）『TAKESHIS’』（05年11月5日公開）『監督・ばんざい！』（07年6月2日公開）『アキレスと亀』（08年9月20日公開）は除く

映画監督として受賞

①1990年日本映画監督協会新人奨励賞

②1991年トリノ国際映画祭特別賞（『3-4×10月』）

③1991年第34回ブルーリボン賞最優秀作品賞・監督賞（『あの夏、いちばん静かな海。』）

④1993年タオルミナ国際映画祭グランプリ（『ソナチネ』）

⑤1995年コニャック国際映画祭批評家賞（『ソナチネ』）

⑥1996年第39回ブルーリボン賞監督賞（『キッズ・リターン』）

⑦1996年第6回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞（『キッズ・リターン』）

⑧1996年、山路ふみ子文化財団特別賞

⑨1997年第54回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞（『HANA-BI』）

⑩1998年ニューヨーク国際映画祭国際映画賞（『HANA-BI』）

⑪1998年サンパウロ国際映画祭批評家賞（『HANA-BI』）

⑫1998年第10回ヨーロッパ映画賞スクリーン・インターナショナル賞（『HANA-BI』）

⑬1998年第41回ブルーリボン賞作品賞・監督賞・主演男優賞（『HANA-BI』）

⑭1999年第8回日本映画批評家大賞監督賞

⑮2002年ダマスカス国際映画祭最優秀作品賞（『Dolls』）

⑯2003年第60回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞（『座頭市』）

2003年第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭グランプリ（『座頭市』）

⑰2003年第26回トロント国際映画祭観客賞（『座頭市』）

⑱2003年第27回日本アカデミー賞最優秀編集賞（『座頭市』）

⑲2006年ガリレオ2000賞文化特別賞

⑳2007年第64回ヴェネツィア国際映画祭監督・ばんざい!賞（『監督・ばんざい!』）

㉑2008年モスクワ国際映画祭特別功労賞

㉒2008年テッサロニキ国際映画祭ゴールデン・アレクサンダー名誉賞

㉓2008年 GQ MEN OF THE YEAR 2008[131]

㉔2009年ソフィア国際映画祭観客賞（『アキレスと亀』）

㉕2013年第22回日本映画批評家大賞監督賞（『アウトレイジビヨンド』）

㉖2015年第8回したまちコメディ映画祭in台東コメディ栄誉賞

北野武監督にとって「映画とは？」

映画って自分の履歴書を書き換えているみたいな気がするね。最近ね。やっぱり本当は映画の中の自分っていうのが意外と本物っていうか「俺、こんだけ暗いんだよ」っていうのがあるかなと。だからヤバい！ヤバい！と思って映画変えなきゃってもうちょっと明るいの撮りたいとか生きなきゃなっていうのは「実は自分のことなんだけどね」　(菊次郎の夏　メイキングより引用）