①🎦映画大好きぽんぽさん🎦

（２０２０年　日本　９０分）

映画プロデューサーをしているポンポさん。彼女は言います。
「人間が集中できる時間はせいぜい９０分。だから映画は９０分がベストです」

ですよね～。だから本作もぴったり９０分です！９０分の中にぎゅーと詰まった映画愛。映画好きなら共感できる要素満載なのです。

タイトルはぽんぽさんですが、主役は映画監督を夢みている青年ジーン・フィニです。内気な性格の彼の成長の物語なのです。

若いころに映画製作の仕事に携わりたいと夢みていた自分を思い出しました（笑）

②🎦縞模様のパジャマの少年🎦

（２００８年　イギリス　94分）

多くの人に見て欲しい衝撃作品です。ホロコーストを描いた作品は沢山ありますが、無垢な少年ブルーノと収容所にいる少年シュムールとの純粋に心を通わせていく姿に胸を打ちます。

収容所にいるシュムールに「君たちは悪いこととしたの？だからそこにいるの？」と聞くブルーノ。

「子供時代は分別という暗い時代を知る前に、音と臭いと自分の目で確かめる時代である』　ＢＹ　ジョン・ベチェマン、という言葉が最初に紹介されます。

まさにブルーノは、自分が見聞きしたことと、周りの大人たちの言葉が食い違っていることに気づいていくのです。そして、父の部下である少佐に、シュムールと話しているところを見つかり、こいつを知っているのか？と詰め寄られたとき、知らないと嘘をついた自分を恥じるのです。なんとしてでもシュムールに謝りたいプルーノは、毎日収容所の柵の前で何時間でも彼を待つのでした。やがてシュムールを見つけると、あざだらけの彼の姿に愕然とするプルーノ。

とても怖かったんだ、嘘をついてごめん

そう謝るプルーノを許すシュムール。父親がいなくなったんだ、というシュムールにある提案をするプルーノ。これがとんでもない悲劇へと。。。。

ドンパチや、残忍なシーンはほとんどありませんが、二人の幼い少年の友情を通じて、戦争の惨酷さ、憎み合うことの空しさ、支配しようとする人間の怖さを感じることが出来る秀作です。

（「関心領域」を観たとき、この映画のことを思い出しました。）

③🎦マダムと泥棒🎦

（１９５７年　９７分）

監督：アレクサンダー・マッケンドリック 

出演：アレック・ギネス 、ケティ・ジョンソン 、ピーター・セラーズ 他

１９５０年代にイギリスで制作されたイーリング・コメディの代表作です。残念ながら、DISCASさんには取り扱いがありませんが、U-NEXTで観ることが出来ます。

まだこの時４１歳のアレック・ギネスが自称教授を演じているのですが、相当のお爺さんに見えました。それに歯になにか差し込んでいたのでしょうか？人相も違って見えたので、しばらくギネスさんだとは思わず、ギネスさんはいったいいつ登場するのだろう？と思っていた私です（笑）

強盗団ではありますが、どこか憎めない連中です。家主の老婦人を巻き込んでの銀行強盗の顛末は？やはり悪いことは出来ませんね、というオチとだけ言っておきましょう。

老婦人を演じたケイティ・ジョンソンのとぼけた感じと、強盗団とのやり取りがおかしくて、クスっと笑ってしまうシーンが沢山。犯罪コメディですし、人も死んだりしますが、とても面白かったです。

長編大作もいいですが、サクッと観れる９０分前後の作品は嬉しいですよね。尚且つ、お話がぎゅっと詰まっていたりするとタイパ的にも大変お得感が生まれます🎶

他にも

●フランシス・ハ(89分)、●手紙は憶えている(94分)　●スタンド・バイ・ミー（８９分）

●トイ・ストーリー（子供が飽きない８１分！）●ONCE ダブリンの街角で(84分）

●三十四丁目の奇跡 (96分）

邦画ならば

●せかいのおきく（８９分）●告白　コンフェッション（74分）●ペナルティループ（99分）

などがおススメです。

まだまだ短くても名作映画は沢山ありますので、また掘り起こしてみたいと思います。