DISCASレビュー

「DEADMAN 消された男」（2024、原題：데드맨）は、ハ・ジュンウォン監督による韓国のクライム・サスペンス映画。108分。チョ・ジヌン、キム・ヒエ、イ・スギョン、チェ・スヨンが出演。人生の崖っぷちで「名義貸し」の雇われ社長として生きるイ・マンジェ（チョ・ジヌン）が、1000億ウォン横領の濡れ衣を着せられ、中国の私設刑務所に幽閉され「死亡扱い」に。政治コンサルタントのシム女史（キム・ヒエ）に救出され、復讐を誓うマンジェ、政界を操るシム、父の死を追うコン・ヒジュ（イ・スギョン）が、横領事件の黒幕を追う物語。

実際の「名義貸し」事件を基にした調査が深みを加え、ハ・ジュンウォン（「グエムル」脚本参加）の初監督作として野心的な撮影・編集が光る。チョ・ジヌンのカメレオン演技とキム・ヒエの知略的な魅力が際立つが、詰め込みすぎの展開や説明不足で賛否両論。