プテロドン 零式戦闘機VS翼竜軍団
プテロドン 零式戦闘機VS翼竜軍団
2008年 アメリカ
スタッフ 監督・脚本・VFX:ケヴィン・ジェンドルー 脚本:クリスチャン・マッキンタイア
製作:スティーヴン・ファースト、ジェイソン・ヒューイット 原案:クリスチャン・マ
ッキンタイア、ジョン・ターレスキー、スコット・ホイーラー 製作総指揮:ウィリアム・
R・グリーンブラット 撮影:アドルフォ・バルトーリ
キャスト ジャミー・エル・マン、ブライアン・クラウズ、トオル・マサムネ、デヴィッド・ジェン
セン、ルーシー・ファウスト、ショーナ・ラポルド ほか
第二次大戦末期,1945年春のある島。ここで日本軍が何やら穴を掘ろうとして古い洞窟を見つけちゃいます。そして彼らは中で巨大な卵を見つけます。その3ヶ月後、新型のB29を運んできたアメリカ空軍婦人部隊がハワイのヒッカム基地に到着しますが、そこで司令部から「このB29にトラー大佐(ブライアン・クラウズ)と極秘物資を積んでテニアン島の基地まで運べ! これは極秘任務だ!」と命令を受けます。マックス隊長(ジェイミー・エル・マン)率いる婦人空輸部隊は命令に従い飛び立ちます。1945年7月のテニアン島への極秘物資って一体何なんでしょうか。ところがB29は嵐に遭遇しそこで巨大な生物が襲われ、右側のエンジンが停止し火を噴きだし燃料も漏れています。そこでマックスはトラー大佐の反対を押し切って着陸できそうな島を発見し不時着します。彼らは島を捜索しますが、日本軍が残していった数機のゼロ戦と物資を発見したところで数人の日本兵が襲ってきます。双方のにらみ合いが続いたとの時あの巨大生物が襲ってきます。なんとその島は古代から蘇った(?)巨大翼竜が支配する島だったのです。

主役は婦人空輸部隊の隊長マックスさんとその部下です。1945年という時代設定のため,髪型はいかにもという感じのパーマ姿ですし,口紅は真っ赤です。今見るとほとんどギャグですが、当時はこういうのが最先端なオシャレだったんでしょうね。そのためか、一番若い女性隊員を含め「美しいな」という人が一人もいません。華がいないというか、そんな感じです。ちなみに、トラー大佐とその部下は飛行機の操縦はできず、日本兵の生き残りにも操縦士はいないため、ゼロ戦に乗って巨大翼竜と戦うのは彼女たちです。さて、巨大翼竜はどうかというとプテラノドンではなくプテロドンであり、これはどうみても伝説のドラゴン型ですね。巨大と書きましたが実はあまり大きくなく、体の大きさは人間の倍くらい翼を広げると3メートルくらいかな? プテロドンはすべてCGですが、テレビ向け映画としては頑張って作っている方でそれほどひどくはありません。ゼロ戦の最高速度は530km/hrくらいだったと思いますが、それに楽々追いつけるプテロドンの飛翔能力はすごいですよ。さて、トラー大佐の極秘任務は何かというと、既に全員がお気づきと思いますが完成したばかりの原子爆弾です。実際,広島,長崎に投下された原子爆弾を搭載したB29はテニアン島から飛び立っています。というわけで、その他にもツッコミどころ満載の楽しい映画ですので、ツッコミを入れながら映画を見るのが趣味の人は必見の映画じゃないかと思います。