これは夢か、現実か
わくわくな異世界への冒険に加え、環境問題提起や、ロボット侵略による人類滅亡の危機等、大人になってこそ更に深みが増していくドラえもん映画
実は原作者である藤子・F・不二雄先生が、とある理由から「ある種の失敗作だ」と語る作品が、一つだけあるのをご存じでしょうか?
今回は、「怖いドラえもん映画」と言えば、で必ずと言っていいほど名前が挙がるも、他の作品とは一味違う独特の雰囲気にハマるファンも続出した「映画ドラえもんのび太と夢幻三剣士」をご紹介します
ドラえもんのび太と
夢幻三剣士
1994年公開 98分
監督:芝山努
脚本:藤子・F・不二雄
歌:武田鉄矢一座
キャスト:大山のぶ代、小原乃梨子他
「木の実」で天才頭脳を
手にいれたのび太
のび太と言えば、テスト0点の常連で宿題もよく忘れて、「廊下に立っとれー!」と先生に怒られてるのが日常茶飯事ですよね
ある日いつものように、宿題を忘れてしまったのび太は、登校前に学校の裏山へ向かい、
猛ダッシュで宿題を終わらせようと試みます
そこで、「ホーホホホ」と言いながら突如現れた不気味なおじさんから「知恵の木の実」というサクランボのようなものを渡されます
宿題を終わらせたくて藁をもつかむ思いののび太は、その木の実を素直に食べてしまう
するとのび太の頭はスキッ!と目覚め、どんな難しい問題もスラスラ解いていき、なんと先生が学校でチェックするも全問正解
しかし喜んだのも束の間、効果は一時的なものでしずかちゃんに宿題を教えてと言われるも、問題が全く解けずフリーズ。
落ち込んだのび太だったが、幸運にもしずかちゃん家からの帰り道で、またしても木の実をくれたおじさんを見つける
もう一度「知恵の木の実」が欲しいと頼むもおじさんからの答えは
「君はもっと素晴らしい力を授かるのです。
ただし、夢幻三剣士での世界で」
というものだった
さぁ、いざ、いま、
ユミルメ国へ!!
夢幻三剣士というのは、ドラえもんのひみつ道具である「気ままに夢見る機」のカセットの名前だった
「気ままに夢見る機」は、見たいシナリオ通りの夢がみられるというもので、“せめて夢の中だけでもかっこよくなりたい”というのび太のために、ドラえもんが出した道具
ちょうどのび太が帰ったタイミングで新発売ソフト「夢幻三剣士」のダイレクトメールをみていたドラえもんに、「どうしてもそのカセットを買ってほしい!!」と懇願し、分割払いで購入することに
早速夢の中でバリバリ活躍するため眠ったのび太は、しずかちゃんにそっくりの天使(シルク)に導かれ、ユミルメ国の危機を救う冒険へと旅立つ
🐈ここミロポイント🐾
この映画が怖いと言われている理由、それは
ラストのワンカット
それまで楽しくアドベンチャーを観てたファンが驚愕してしまう光景が突如目に飛びこんできて、映画は幕を閉じます
このラストについて、ファンの間では色々と考察がなされ、映画の印象が、怖い映画派と、ハッピーエンド派の二択に別れてることで有名な作品でもあります
F先生が本作を失敗作と語られてる理由としては
「描いてるうちにキャラクターが自分の意図と関係なく
動き始め、話の筋が自分の思惑と全く違う方向へ進んでしまった」
というもの
私自身はこの物語のゾクっとする不気味なテイストも好きですし、F先生のこの言葉にさえも、夢幻三剣士の魔力のようなものを感じて余計に魅力が深まりました
ちなみに「気ままに夢見る機」のソフトの一つで誰もが知ってる超有名作品を意識したタイトルが出てくるので、ご鑑賞の際はお見逃しなく!
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投稿を表示めちゃくちゃ観たくなりました!!大山のぶよ先生版で鑑賞してみようと思います!!
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