『聖闘士星矢 The Beginning』原作を知らなくても楽しめる魅力を徹底解剖!
4月28日に公開される映画『聖闘士星矢 The Beginning』に先がげ、先日東京ドームシティホールでジャパンプレミアが開催されました。イベントには、キャスト・監督のほか、吹き替えを担当した声優など豪華出演陣が登壇し大いに盛り上がりました!
ジャパンプレミアの様子は【現場レポート】新田真剣佑ハリウッド初主演『聖闘士星矢 The Beginning』ジャパンプレミアでご覧いただけます。
今回は、映画『聖闘士星矢 The Beginning』原作を知らなくても楽しめる映画の魅力を徹底解剖!
筆者である私は、実は聖闘士星矢全くの初心者。ジャパンプレミアの先行上映は、前情報一切なしで鑑賞しました。映画を見るか悩んでいる方、初心者でも楽しめるか不安な方にはぜひ読んでいただきたいです!
聖闘士星矢とは?
映画を知る前にまずは聖闘士星矢の歴史や概要を簡単にご紹介!聖闘士星矢は、1986年~1990年にかけて連載されたバトルアクション漫画で、TVアニメは1986年から約3年間全114話が放送されました。連載や放送が開始されると、当時の小学生を中心に絶大な支持を集め国内外問わず有名な作品となりました。物語は、ギリシャ神話をモチーフに星座をかたどった聖衣(クロス)と呼ばれる鎧をまとった少年たちが、聖闘士として世の中に蔓延る邪悪を打ち破ろうと闘う姿を描いています。
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映画『聖闘士星矢 The Beginning』あらすじ
自らの体に”小宇宙”(コスモ)という力が宿っていることを知らない若者、星矢。地下格闘技でその日暮らしをしながら生き別れた姉を探していた彼は、ある日闘いの最中にその”小宇宙”を発したことで謎の集団から狙われることに。彼らは強い”小宇宙”の持ち主と、シエナと言う女性の命を狙っていた。
ペガサスの星のもとに生まれた星矢の使命は”知恵”と”戦い”の女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守り、世界を救うこと。自らの秘めた力に気づいた時、彼はこの世界を救う”聖闘士”となる。(引用:映画『聖闘士星矢TheBeginning』公式サイト)
知っておくと得!押さえておくべき4つの言葉
聖闘士星矢では、作品内で使われる専門用語的な言葉がいくつか登場します。そこで、これだけ押さえておけば映画をより楽しめる単語をご紹介!
①聖闘士
神話の時代から大地を守っている女神アテナを守るために戦う戦士たち。聖闘士になった者は、その星のさだめと実力に応じて、88の聖衣の中から一つ与えられる。
②聖衣(クロス)
聖闘士が身に纏う防具。通常はオブジェの形態をしているが、分解し聖闘士の体を包み込む防具へと変形する。聖衣には生命が宿っており、多少の損傷であれば自己修復される。
③小宇宙(コスモ)
体内に存在する宇宙のエネルギーのこと。聖闘士は体内の”小宇宙”を爆発させることによって、音速に匹敵する速さの拳を放ち、物質を原子レベルで破壊するなど驚異的な力を持っている。
④アテナ
大神ゼウスの娘であり、聖闘士たちが命を懸けて守る女神。生ける者すべてをつかさどる神であり、人間と地球上の平和を守る存在でもある。
(参考:聖闘士星矢公式サイト)
聖闘士星矢初心者の私が映画を見て知っておくと得だと感じたのは、上記4つの単語です。特に”小宇宙”という言葉はよく出てきます。体内に存在する宇宙のエネルギーと聞くとなんだか難しく聞こえますが、要は相手と戦う時に突然発揮される特殊能力みたいなものです。この”小宇宙”が本作の重要なポイントとなってきますので、ぜひ押さえておいてくださいね!
注目ポイント①:ハリウッドが手掛ける圧倒的な世界観!
ここからは、本作をさらに楽しむために注目してほしいポイントを3つご紹介!1つ目の注目ポイントは、VFXを駆使したハリウッドにしか出せないダイナミックな映像とアクション!VFXとは、「Visual Effects」の略で、実際に現実では目にすることのできない画面効果・視覚効果を実現させるためのグラフィック技術のことです。本作のVFXは、映画『マトリックス レザレクションズ』や『DUNE /デューン 砂の惑星』などハリウッドの大作を手掛けたDNEGが担当しています。また、スタント・コーディネーターとアクション・コーディネータにはマーベル映画『シャン・チー/テンリングスの伝説』のアンディ・チェンが担当し、アニメの聖闘士星矢の戦闘シーンを実写のアクションに落とし込むことを意識してアクションを作っていったそうです。数々の大作に携わってきた製作陣が作り出す世界観に、圧倒されること間違いなしです!
注目ポイント②:日本人がハリウッドで主演!
近年、日本の俳優さんが海外に進出する報道をよく目にしますよね。最近だと小栗旬さんや山下智久さん、福士蒼汰さん、木村拓哉さんなど日本のフィールドを超えて世界各国で活躍する日本の俳優さんが増えています!そして今回、映画大国・ハリウッドで日本人が主演の映画が制作され、主演に抜擢されたのが新田真剣佑さんです。アメリカ・ロサンゼルス出身で、父はアクション俳優のパイオニアでありハリウッドでも活躍されていた千葉真一さん。ネイティブな英語、身体能力、鍛え抜かれた身体、日本人離れした顔立ちなど、誰もが羨むポテンシャルとスキルの高さを活かし、これまで数々の日本映画・ドラマに出演してきた真剣佑さんは、近年公開された映画『るろうに剣心 最終章 The Final』(21)では、剣術と体術を交えたド派手なアクションを披露し身体能力の高さと鍛えられた筋肉が話題となりました。本作でも、アクションは健在!冒頭から超絶アクションの連続に度肝を抜かれます。アクション練習を撮影前の1ヶ月間、週5日9時から17時までおこない本番に臨んだそうです。
”日本人がハリウッドで主演を務める”という偉業を26歳という若さで成し遂げたことは、今後の日本の映画界や俳優界にさらなる進化をもたらすきっかけになるのではないでしょうか。さらに真剣佑さんは、今年ハリウッドで実写化されるNetflixドラマ『ONE PIECE』にもロロノア・ゾロ役で出演されています。今後も世界をフィールドに活躍が期待される真剣佑さん。そんな彼にとって映画『聖闘士星矢The Beginning』は"挑戦の始まり"とも言える作品ですね!
注目ポイント③:起承転結がはっきりした物語!
突然ですが、皆さんはどんな映画が好きですか?アクションやホラー、恋愛、ミステリーなど様々なジャンルの映画が世界には沢山ありますよね!そんな映画ですが、最近〇〇〇〇○○映画が好きな人が増えているそうです。皆さん何かわかりますでしょうか!?それは、わかりやすい映画です!起承転結がはっきりとわかる、ここでは5W1H映画と勝手に名付けましょう。この「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」が把握しやすく、物語に「。」が付く作品を映画に求める人が今増えています。その背景には、SNSをはじめとした娯楽の増加や配信サービスの普及が関係していると考えます。Tik TokやInstagram、YouTubeといった短い動画で楽しめるコンテンツ、早送りや倍速視聴ができる配信サービスの普及により、限られた時間で有意義な時間を確実に過ごすことを重視する”タイムパフォーマンス”が大切な時代になってきています。そんな時代に、映画『聖闘士星矢 The Beginning』はまさに112分の上映時間を確実にわかりやすく楽しむことができるピッタリな映画だと私は思います。
映画をより深掘りできる豆知識!
最後に、知っておくと少し自慢したくなる豆知識をご紹介!実は本作、ビジュアルが解禁されるや否や、聖衣について賛否両論の声が多数上がり、原作マンガやアニメとは異なるビジュアルに戸惑いを隠せないファンが多くいました。なぜ、この聖衣になったのか。そこには監督を務めたトメック・バギンスキー監督と原作者・車田正美さんの強いこだわりが詰まっていることがわかりました。
映画の聖衣は、もともと原作マンガやアニメに似せたデザイン案で進めていたそうです。しかし原作者・車田正美さんに見せた際に「こうじゃない」と言われ、車田先生の「聖衣は古代ギリシャの鎧をベースに作っていた」という言葉を聞き、今までのデザインから実際にギリシャやヨーロッパの鎧をつくる鍛冶屋の協力を経て、聖闘士星矢のシルエットを残しつつ本物の鎧と同じ製法で聖衣を作ったそうです。(参考資料:映画.com「聖闘士星矢 The Beginning」:特集」)
聖衣の製作に隠された監督と原作者の想いをぜひ、劇場で確かめてくださいね!
映画『聖闘士星矢 The Beginning』
原題:Knights of the Zodiac
公開日:2023年4月28日(金)
配給:東映
監督:トメック・バギンスキー
出演:新田真剣佑、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、ニック・スタール、ファムケ・ヤンセン、ショーン・ビーン
ということで今回は、映画『聖闘士星矢 The Beginning』原作を知らなくても楽しめる映画の魅力を徹底解剖!を紹介しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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Nami