貞子って魔性の女だったの！？『リング完全版』

今や日本で彼女の名前を知らない人はいないであろう…国民的女優霊 貞子(山村貞子)

貞子のイメージと言えば、長い髪の毛で顔が覆われ、TV画面から這い出てくる恐ろしい姿。

この貞子を一躍有名にしたのが、Jホラー映画の金字塔『リング』シリーズだ。

だが、この映画は鈴木光司原作の小説『リング』を忠実に再現したテレビドラマ『リング完全版』がリメイクされていた事を知らない人は多い。

公開年	１９９５年
監督	瀧川治水
脚本	飯田譲治　祖師谷大蔵
主演	高橋克典
制作国	日本

当時、家族全員でこのドラマを観ていた私は、途中途中に入ってくるエロティックなシーンに何度も気まずい思いをしながらも最後まで意地でもチャンネルを変えなかった。

そう…貞子は元々、女優を目指している美少女であり、妖艶なフェロモンを放ち男を惑わせる魔性の女なのだ。

貞子の母は山村志津子と言う超能力者であり、娘の貞子にもその力は強烈に遺伝されている。だが、この時点では基本的には人間だったと思われる。(基本的と言ったのには理由があるが、ネタバレになるので省略する)

貞子の死後、呪いのビデオテープに込められたループする死への恐怖はそのままだが、1998年にリメイクされ現在の貞子像を世に知らしめた映画『リング』は、貞子の非人間的な姿や動きに重きを置いた能動的な恐怖であるのと対照に、このテレビドラマ『リング完全版』は人間的な感情に重きを置いたドロドロの愛憎劇であり、貞子自らがやってきて攻撃してくることはない。

Jホラーのじめっとした雰囲気やジャンプスケアも大好物だが、この美しい貞子のエロチシズムとホラーのケミストリーには衝撃が走ったものだ。

主演の高橋克典のちょっと頼りないキャラと原田芳雄の学者らしい変人のコンビは原作に忠実であり、非常に人間臭い。

ホラーと言うよりはサスペンス寄りだ。

クネクネ動く異形のモンスターではなく、悲劇的な運命を死しても尚、呪い続ける美少女の貞子をみなさんにもぜひご覧になっていただきたいのだが、現在配信されているのはFODのみである。

かわいい貞子タソのご尊顔は、以下チラシをご覧あれ♡