DISCASレビュー

「パール・ハーバー」（2001年）のサウンドトラックは、マイケル・ベイ監督の戦争ロマンス映画を彩るハンス・ジマーの壮大で感動的なスコアが特徴。ベン・アフレック、ケイト・ベッキンセイル、ジョシュ・ハートネット演じる三角関係と1941年の真珠湾攻撃を描く物語を、ジマーのオーケストラがドラマチックに表現。「Tennessee」や「Heart of a Volunteer」は、ピアノと弦楽による切ないメロディで愛と犠牲を強調し、「Attack」はブラスとパーカッションで戦闘の緊張感を高める。フェイス・ヒルの「There You’ll Be」は、ロマンスのテーマを情感豊かに締めくくり、ビルボードチャートでヒット。全体として、映画のロマンティックで英雄的な雰囲気を音で体現した名盤で、単体でもジマーのエピックなスタイルが楽しめる。戦争映画やロマンスのファンに最適な一枚。