村松健太郎
2024/05/16 14:36
白石和彌×草彅剛の本格時代劇『碁盤斬り』
『狐狼の血』シリーズの白石和彌監督の初時代劇。
主演は『ミッドナイトスワン』以来の主演作品となる草彅剛。
草彅剛としても久しぶりの時代劇映画となりますね。
或る冤罪事件を理由に藩を追われ浪人の身となった浪人・柳田格之進とその娘・絹は江戸の貧乏長屋で暮らしています。
浪人の身ゆえに、できることは限られていますが、格之進は囲碁の達人。
元々の人柄の良さもあって、それなりに穏やかな日々を送っていました。
しかし、立て続けに起きた事件によって、望まぬ形で格之進は闘いの道を歩んでいくことになります。
映画のメインアイテムとして囲碁が登場しますが、これは別にあまりルールなどを知らなくても構いません。
古典落語の演目「柳田格之進」を基にしているために、実はかなりオーソドックスなブルに入る時代劇と言えるかと思います。
草彅剛に殺陣のイメージがあまりなかったのですが、やはり基本的な運動神経がいいのでしょう、非常に映える殺陣を披露をしています。
清原果耶、中川大志、奥野瑛太、(白石組常連の)音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼といった豪華キャストが揃っているので見ていてとても贅沢な気持ちになれる一本です。
時代劇自体はどんどん先細って行くジャンルではあるのですが先週の『鬼平犯科帳・血闘』に続いて2週連続で大型時代劇映画が公開されるのは貴重な機会と言えるでしょう。
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