cine-ma
2024/03/30 15:53
素敵な《カメレオン女優》 河合優実
初めて彼女の出演作品を劇場で観たのは、2022年公開の「ちょっと思い出しただけ」(松居大悟監督・脚本)。
池松壮亮演じる照生に恋心を抱くダンサー、泉美役を演じていました。
女優さんとして気になりだしたのが、同年公開の「愛なのに」(城定秀夫監督)。
しょーもない大人ばかりが登場する本作において、とてもキュートな存在の女子高生役、岬を演じているのですが、本作の救世主でもある彼女が「ちょっと思い出しただけ」のダンサー役のコだったと知った時は驚いた。本作ではJKにしか見えませんでした。
そしてこれまた2022年に公開された「PLAN 75」ではコールセンターのオペレーターを演じていて、ここでもバイプレーヤーとしてちゃんと爪痕を残している。
そんな彼女の代表作となった「少女は卒業しない」では、卒業を翌日に控えた高3女子の心の揺らぎを見事に演じていました。本作は私にとって2023年に観た作品の中で最も心に残る邦画となりました。
気になる作品を観に行ったら、何故だか彼女がそこにいる。しかも作品ごとに全く異なるキャラクターで。共通しているのはその存在感。鈍感な私は、河合優美ちゃんだったんだと後で気付いて毎回驚かされる。そんな女優さんです。
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