cine-ma
2024/10/30 17:46
映画館で観たかった 「ある用務員」
「ベイビーわるきゅーれ」のルーツを確認したくて、TSUTAYA DISCASでレンタルした本作を観賞。
オープニングのタイトルバックからして不気味にカッコいい。
裏社会の人間を親に持つ子供達が巻き込まれる、血で血を洗う勢力争い。裏社会のドン、真島に凄腕のアサシンとして育成された深見(福士誠治)が背負う悲しき宿命と、最後に命懸けで守る約束。
真島の愛娘を拉致せんと集まる殺し屋たちをはじめとする、登場人物のキャラの立て方が見事で、私は「死亡遊戯」「ウォリアーズ」なんて作品を思い起こした。敵役が魅力的だと作品が締まる。阪元監督おそるべし。
ちさまひの原型はしっかりと本作で形作られていて、殺し屋同士の異種格闘技戦が繰り広げられるクライマックスの中でも一際異彩を放つ緩急の効いた迫力の攻防がイカしてます。体格差をものともしない「ベビエブ」のキレッキレのアクションはここから始まっていた。
これは映画館で観たかったと公開年を調べたところ、2021年1月に開催された「未体験ゾーンの映画たち」なるイベントでのお披露目作品でした。
フィルム・ノワールとかクライム・アクションといったカテゴライズよりも、“バイオレンス映画”と言い表すのが一番しっくりくる。阪元監督は日本映画における「SAKAMOTO DAYS」的領域の第一人者なのは間違いない。本作も劇場で観たかったなー。
タイトル:ある用務員
監督:阪元裕吾
パンフレット:あり・中古(価格不明)
評価:6.5
<COMTENTS>
・イントロダクション
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・キャスト
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