言わずとしれた仏教の祖、ブッダとキリスト教の祖、イエスが立川市の安アパートで同居生活をするというぶっとんだ作品です。実写映画もありますが、これはアニメ映画の方ですね。
仏教やキリスト教に関連した例えボケや例えツッコミをしたり、逸話を独自解釈したりと、ネタに落とし込むのがうまく面白いです。一方で不敬ともとれるネタもあるので、宗教におおらかな日本だからこそ生まれた作品だと実感します。
映画は丁寧に作ってくれてる反面、原作でよくある言葉の勘違いネタが映画では分かりにくかったです(成人を聖人と勘違いする等)
また、原作の最初の方のまだブッダとイエスのキャラが定まりきっていない頃の1話・2話が含まれているのも残念でした。1クールやれるアニメだったら最初から丁寧にやって欲しいですが、映画なので最初の頃のエピソードはがっつりカットしてキャラが定まり始めネタも洗練してきた頃からやってもよかったかな？とも思います(この辺は原作ファンでも意見が分かれるところだとは思いますが)
それ以外は原作の他のエピソードをやったりオリジナルエピソードをやりつつも原作ネタを拾ったりうまく編集していたと思います。

カテゴリはすごく悩みました。「とにかく笑える」って言うほど大笑いできる作品ではないですし、「感動する」とかとも違う。原作の話の中でイエスの誕生日の話を持ってきていたので、「やさしい気持ちになる」を選ばせていただきました。