ストーリー

『バンディッツ』（1997年、ドイツ、原題：Bandits）は、カーチャ・フォン・ガルニエ監督による音楽ロードムービーで、女囚4人が結成したロックバンド「バンディッツ」の逃亡劇を描く。サウンドトラック（洋画オリジナル版）は、ペーター・ワイヘ、ウド・アーント、フォルカー・グリペンストロー、ニコレッテ・クレビッツ、カーチャ・リーマン、ヤスミン・タバタバイが手がけ、映画の主演女優たちが実際に歌唱。ドイツのアルバムチャートで4週連続1位を記録した人気盤だ。

感想：「Catch Me」や「Photograph」は、映画のラストや逃亡劇の情感を強く反映したキャッチーなロックナンバーで、ドラムのビートや魂のこもったボーカルが背筋をゾクッとさせる。特に「Catch Me」は、壮絶なシーンとリンクして涙を誘う。ほぼ全曲英語だが、唯一ドイツ語の「Wenn Ich Ein Voglein War（小鳥になりたい）」は民謡風で、ノスタルジックな響きが印象的。サントラは映画と一体感があり、架空のバンドの「名盤」としてまとまりが良い。