【HOSTEL ホステル】

2006年10月28日公開[R-18] / 93分 /ホラー

解説・ストーリー

Q・タランティーノ製作総指揮、『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロス監督による“サディスティック”ホラー。刺激を求めて欧州を旅するアメリカ人青年・ジョッシュとパクストンは、東欧の田舎町のホステルで想像を絶する恐怖に見舞われる。(TSUTAYA DISCASより)

作品情報

キャスト・スタッフ

映画『ホステル』と言えば、謎の拷問快楽殺人組織に誘拐された人々が理不尽に拷問される恐怖を残虐シーン満載でお届けする“究極のサディスティックホラー”です。

今回は『ホステル』シリーズの原点であるこの作品に出演し、一番最初に拷問される日本人女性の役を演じていた女優さんのお話を少しだけご紹介させていただきます！！

私は、この女優さんをKさんとお呼びしていて、とても親しくさせていただいています。

海外在住の彼女とはSNSを通して出会い、DMなどのやりとりをして意気投合。Instagramではライブをしたりもしました。

Kさんは大変美しい方なのですが、ツンとした所がなく明るくてノリの良い性格です。

現在はポーランド人の旦那様と結婚されて幸せに暮らしていますが、『ホステル』出演当時は本場バドガール(Budweiser Girls)としてCMに出たりと主に海外で活躍されていたそうです。

ある日、知り合いのマネージャーさんから誘われて『ホステル』のオーディションを受けてみたところ、写真を見たイーライ監督が彼女を気に入り出演が決まったそうです。

しかし、急な事情で帰国しなければならなくなり、Kさんは一度この役をお断りしました。

それでもイーライ監督が「一日で撮影を終わらせるから出演してほしい！」と大幅に脚本を変更してまでも熱烈なオファーがあり、演技はあまり経験がない事もあって迷っていたKさんもそれならばと快諾されたそうです。

現場に入ると、それはそれは待ち時間が長く…ピリピリと張り詰めた空気の中、ずっと緊張状態で待ち続けるKさん。ついには泣き出してしまったそうです。

そして、やっとKさんの出番になった頃にはすでに真夜中。12時間も待たされて気力も体力も無くなってしまいました。

椅子に縛られ恐怖で泣き叫ぶシーンでは、演技に迫力が足りないと何度も何度も撮り直しに…。

普通のおじさんが仮面を被り拷問器具を持ってゆっくりと近づいてくる様子に微かな可笑しさを感じてしまったりもして、なかなか演技に入り込めずにいたそうです。

最終的に泣き叫ぶ音声は吹き替えとなり、他の女優さんの声が使われました。

その為、本物の日本人なのに中国系の女優さんが演じていると勘違いされてしまうおかしな現象が…。(笑)

Kさんは、この時ほどベテラン女優さん達との実力の差を感じた事はないと仰っていました。

さて、ここでお話しすぎてしまうと恐怖感がかなり薄れてしまうので今回はこのくらいに…。

映画『ホステル』の舞台裏のお話でしたが、「なんだかまた観たくなってきた」と思ってくださった方がいたらうれしいです。

このシリーズをまだ観た事がない方、最高に面白いのでオススメですよ！！