DISCASレビュー

「ボレロ 永遠の旋律」（2024、原題：Boléro）は、アンヌ・フォンテーヌ監督によるフランスの伝記音楽映画。121分、PG12。モーリス・ラヴェル（ラファエル・ペルソナ）が1928年のパリでスランプに苦しむ中、ダンサー、イダ・ルビンシュタイン（ジャンヌ・バリバール）からバレエ音楽「ボレロ」の作曲を依頼される。戦争のトラウマ、叶わぬ愛、母の死を振り返りながら、閃きを求めて苦悩し、傑作「ボレロ」を生み出すが、その成功が彼の人生を侵食する物語。

ラヴェルの繊細な内面と「ボレロ」の反復リズムがリンクし、ブリュッセル・フィルハーモニーの演奏やアレクサンドル・タローのピアノ（「亡き王女のためのパヴァーヌ」など）が情感を高める。元パリ・オペラ座エトワール、フランソワ・アリュの躍動的な「ボレロ」ダンスがクライマックスを飾る。ドリヤ・ティリエ、ヴァンサン・ペレーズら共演。