あつぎの森の素敵な映画館 kikiさん
小田急線新宿駅から本厚木駅までは、快速急行で50分弱。駅から徒歩5分の「Amyuあつぎ」というビルの9階に「あつぎのえいがかん kiki」さんはあります。
2022年の2月に初めて訪問しました。こちらの映画館の特徴は、その上映ラインナップ。ちなみに今週は3つのスクリーンで1日に15本もの作品を上映しています。1作品の上映は1回かせいぜい2回。初めてその上映ラインナップを見た時は、こういう事が可能なのかと改めて考えさせられました。
シネコン/ミニシアターに限らず、都心の劇場と郊外の映画館で異なるのがその集客力。同じ作品を終日上映しても、座席を埋めるのは至難の業(我が家の近所のシネコンも、どこもそんな状態です)。映画好きがピンポイントで観に集まるこの方式は、誠に理に適っているなと。
スクリーン1と3の両脇には立派なスピーカーが積み上げられているのだけれど、発せられる音は控えめなので、その正面にあたる両サイドに座っても問題なしです。
飲み物や軽食も販売していますが、いずれも良心価格。加えてこちらの劇場は、上映中の作品のパンフレットについても入手可能なものはちゃんと取り揃えて販売してくれている。アッパレ!!!
壁にはたくさんのリクエスト用紙が貼られていて、劇場スタッフさんからのコメントも。その数だけ上映という形で応えてもいる。おそらくは日本中のどこよりも観客のリクエストに応えている映画館と言えるのではないだろうか。ミニシアターというマイナーな良作で客を呼ぶ劇場において、この上映モデルは極めて効率が良いようにも思えました。こういうタイプの劇場が本厚木や柏(キネマ旬報シアター)という似通った場所に根付いているのは実に興味深いです。
オープンは2018年12月15日との事ですが、改めて調べてみるとその前身は、厚木PARCO時代の厚木テアトルシネパーク(1994/3~2008/2)。その後厚木市が2014年に建物をAmyuあつぎとして新装オープンした際に誕生した「アミューあつぎ 映画.comシネマ」(2014/4/26~2018/11/9)の後を受け、上映機材や音響設備を一新してオープンしたのが現在のkikiさんだとの事。やはり郊外での映画館運営は大変なようです。
訪れる度に感じるのは、映画好きが集まる場所を預かるスタッフさんの気遣いと、お客の側のマナーの良さ。劇場と観客とが上映される作品を通じて相思相愛な関係を築けているかのようで、幸せな気分になります。
こんな劇場が地元にある厚木市民が羨ましくもあり、こんな劇場を育む厚木市&厚木市民の映画愛と知恵に拍手を送りたくもなります。この素敵な映画館が末永く続くことを願っています。
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投稿を表示「あつぎのえいがかん kiki」いいですよね!
私も神奈川が近かった頃何回か行ってました😄
上映ラインナップすごいですよね!
やはり郊外での映画館運営は大変と聞くので、末永く続いてくれることを私も願います!!
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投稿を表示ご紹介いただいた映画館は以前から行きたい!と思っておりましたので
今度行ってみたいと思います。