【国宝】100年に一本の映画は大げさじゃない!?
【100年に一本の芸道映画 吉田修一】
とがまったく大げさではない。それが観ればわかる
【後半ネタバレあり、前半ネタバレなし】(クリティカルなネタバレは最後までなしのスタイルです)
とりあえず、3時間(2時間55分)は長いので御覚悟を(^▽^;)
感想に
良かったー3時間はあっという間です!
というのがあるが、
おい、現代人、それは本当かヾ(゚д゚ll)
と思う。
それはラーメン中本は「辛いけどうまい」のであって「あっさり塩味でおいしい」と言ってることだよ!
まぁ、それは良いとして(;'∀')・・・
私とて、週6で深夜まで仕事して、YouTuberやって、
寝不足からかもしれないが、きちんと準備して
ポップコーンはLにしてフレーバーオイルかけて、挑んだんだ。
それでも集中力が最後までずっと持ったわけではない。
でも、でも。最高だった、圧巻だった。
それでも観た方がよい。劇場で!
なぜなら、寺島しのぶさんの衣擦れ(きぬずれ)さえ演技しているから。
圧巻の歌舞伎シーンが客席に没入し、袖から覗き込み、
客席を見渡す、映像美は映画館の大画面にふさわしいから。
美術セットは紫綬褒章の種田陽平さんという方で、
時代を超えてあり続ける設定の歌舞伎座を細かく作り上げている。
何から何まで最高峰ですごいのだ。
敷居の高い映画とみせて、
知識はなくても大丈夫。だって、最初の掴みがすごいから。
あれを撮れた時に、この映画はすごいものになる、いける、と思ったそうです。
(美術の種田さんがパンフレットで語る)
私はこの映画を観終わって、
どうしても課金したくなって、グッズをみたけど原作しかない・・・・
のでパンフを買った。こんな気持ちは初めて。
(おもしろかったから、パンフを買おう。はあったけど、課金しよう、と使命感に追われた)
観ればわかるのだ。
吉沢亮さんと横浜流星さんが1年半修行した、凄まじい演技と歌舞伎の所作、
国宝というタイトルに恥じないものに昇華させるに至り、
生まれるであろうものを監督は確信して、はじめから代役ではなく本人に演技させたという
凄まじいものが見られる。
森七菜(もりなな)さんいつ出るんだろうな~、と思ったらきちんと
大活躍する。
全ての役者に見せ場があり、光る。
高畑充希さんの昭和情緒を出した存在感はすごいし、
宮澤エマさんがドはまり、永瀬正敏さんとの画は芸術的にカッコイイ。
渡辺謙さんが荒れ、国宝役の田中 泯(たなか みん)さんが
化物レベルのオーラを出す。
察する洞察力を必要とするが、困難な作りにはしていない。
と、いうことで3時間の覚悟を持って見届けよう、映画「国宝」
僕は、途中で集中が途切れても、観る価値がある映画、だと思う。
それがなぜかも観ればわかる。
すごいものは、すごい、と圧力があるから。
それを浴びると思えばよい。
ネタバレなしは、ここまで、
こっから先はネタバレもありでいきます。
と、いうことで凄かった。
歌舞伎の世界の厳しさを描く、難しめの作品になるだろう、と思っていたら
あの最初の
大荒れの極道映画が殴りこんできて度肝を抜かれるし
おもしれーーと思った。
雅なものをあんな風に滅茶苦茶にして、
「みとけや」と
親父は息子に、男としての道を見せようと
刀を振り上げる・・・すごすぎる展開。
そこから復讐劇が始まり、
こんな映画なのか・・・・とビックリした。
予告である程度、テーマも、割れていたからどうなるか、と
見ていたが、
普通の映画と違うのが
「演技」の圧力で圧倒するので、言葉とシナリオではない
凄味が終始、この映画から感じられる。
気迫を伝統にぶつけた演技が魂に訴えてくる。
それが10年、100年に一度が大げさでない、映像になっている。
あまりに舞が素晴らしいから、認められる、逃げ出す、
その説得力を出す、というのはどれほど難しいことか。
ラスト付近の吉沢亮さんの鷺娘(さぎむすめ)の演舞は
本当に
自分の感覚の世界しか聴こえない、状態になっていた、とパンフで語っている。
壊死しかけた足で演技をし、
それをリアリティのある演技とリンクさせていく
ドラマ性、
すごすぎるのだ。
すごすぎる挑戦に、観客も映画界も敬意をもってチャレンジせねばならない気さえする。
僕は普通に、これは
アカデミー賞獲れると思った。
獲って欲しいし、世界で評価されて欲しい。
エンドロールに流れる歌も、
きちんと歌詞を聞いていると映画そのものであり、
愛でもないし、
声も記憶も薄れた先にある、
景色、、そんな映画なのだ。
週刊誌に叩かれて、
地方巡業をする国宝レベルの演技を持つもの、、、
しんどすぎる。そこに出てきた粘着質なお客さん、ああシンドイ(^▽^;)
ある意味MVPなあのヤバイお客さんリアルだったなぁ
楽屋に通すとあんな感じになるのかぁ(;'∀')
女形を演じる喜久雄(きくお:吉沢亮)、地方の巡業で誰も興味持たない中、
一番前で興味を持ったヤバイ客にボコられる。
映画を愛する皆さん、
あの映画を観ないんだとしたら、
あんた、どこみてんのよ!
と言ってやりましょう。
ほんと、どこ見てんねやろなぁ・・・。
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