DISCASレビュー

『ラストマイル』（2024）は、『半沢直樹』や『下町ロケット』の池井戸潤によるオリジナルストーリーを実写映画化した作品で、監督は塚原あゆ子、主演は満島ひかり。物流会社YLCの支店長・舟渡エレナ（満島ひかり）が、ブラックフライデー商戦の物流危機の中、連続爆破事件に巻き込まれ、元上司・梨本孔士（岡田将生）や刑事・尾崎礼（大泉洋）と共に真相を追うサスペンスドラマ。池井戸らしい「働く人々の正義」がテーマで、エレナの芯の強さや仲間との絆が光る。爆破シーンの緊張感や、物流現場のリアルな描写が魅力だが、事件の動機や解決がやや急展開との声も。豪華キャスト（石原さとみ、井浦新ら）とAdoの主題歌「ひとりごと」が作品を盛り上げる。サスペンスと人間ドラマが好きな人にぴったり。