DISCASレビュー

カッツ
2025/12/13 08:12

眠狂四郎 魔性剣

シリーズ第6作となる本作は、市川雷蔵が演じる眠狂四郎の魅力を存分に味わえる時代劇である。子供の頃、この作品は「見てはいけない大人の映画」という印象があり、どこか妖しい匂いを漂わせていた。60年の時を経て改めて鑑賞し、当時の記憶を確かめるような思いで作品に向き合った。

共演の嵯峨美智子は、大人の色気を漂わせる女優であり、彼女の存在が作品に艶やかさを添えている。上映時間はわずか75分。現代では珍しい短さだが、当時は二本立て上映が主流であったことを思えば納得できる。

市川雷蔵のクールな佇まいは今なお通用するが、物語の稚拙さは現代の観客にはやや物足りなく映るかもしれない。とはいえ、シリーズの一編としてその存在感は十分であり、一本観れば眠狂四郎の世界を味わった満足感が得られる。

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1 件の返信 (新着順)
京介 バッジ画像
2025/12/13 12:46

私も時代劇は好きでよく見ます。「眠狂四郎」田村正和で無くて、
市川雷蔵を出すとこなど渋いですね。
私も先日、市川雷蔵 主演の「忍びの者」、「続 忍びの者」を
見ました。良かったですね。


カッツ
2025/12/14 08:32

市川雷蔵の「忍びの者」、思い出しました。私もまた見てみたいです。今度借りようっと。