k.a
2025/07/09 12:25
ザ ハーダー ゼイ カム / サントラ 洋画オリジナル
「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」(1972年)のサウンドトラックは、ペリー・ヘンゼル監督によるジャマイカ初の長編映画を彩るレゲエの名盤。ジミー・クリフ主演で、彼の「The Harder They Come」「You Can Get It If You Really Want」「Many Rivers to Cross」などが物語の反骨精神と希望を体現。トゥーツ&ザ・メイタルズの「Pressure Drop」「Sweet and Dandy」、デスモンド・デッカーの「007 (Shanty Town)」、ザ・スリッカーズの「Johnny Too Bad」など、1967~72年のジャマイカのシングルを集めた選曲が、キングストンの荒々しい現実と活気を映し出す。レゲエを世界に広めた歴史的意義も大きく、映画のアウトローな主人公イヴァンの闘争心を音楽が強調。音質は当時の録音技術の限界でやや粗い部分もあるが、熱量と魂は圧倒的。単体でもレゲエ入門として楽しめる、時代を超えた一枚。
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