カッツ
2025/11/26 07:44
スキャンダル
2003年公開の韓国映画、テレビドラマ『冬のソナタ』で知られるペ・ヨンジュンの映画初主演作である。彼が演じるのは、従兄弟とともに“貞節を守り続ける夫人を誘惑できるか”という賭けをする、冷酷で遊び慣れた貴族の青年。主人公でありながら、善人とは言い難い役柄に驚かされた。
物語は、27年間も貞節を守り続けてきた夫人が、その賭けの対象となり、やがて主人公に心を許してしまうという展開。通常であれば、こうした素性の悪い賭けは破綻するものだが、この作品では夫人が“落ちてしまう”ことで、愛と欲望の境界が揺らいでいく。その展開には、倫理的な違和感とともに、時代背景や人間の弱さへの問いかけが込められているようにも感じた。
映画を観終えた後、主演がペ・ヨンジュンだったと知って驚いた。彼のイメージとはかけ離れた役柄であり、思い返してもあの人物がペ・ヨンジュンだったとは信じがたい。
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