DISCASレビュー

カッツ
2025/11/28 07:41

父と暮せば

2004年、黒木和雄監督、井上ひさしの戯曲を映画化した作品である。主演は宮沢りえと原田芳雄。舞台劇をそのまま映画に移したような構成で、原爆投下から3年後の広島を舞台に、一人娘と原爆で亡くなった父との不思議な生活が描かれる。

若き日の宮沢りえの美しさが際立ち、彼女の繊細な演技が作品に深みを与えている。ラストの場面では、娘自身が実は死んでいるのではないかと思わせるような余韻が残り、観る者に解釈の幅を与えている。

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