シリーズ1作目を彷彿させる激おこクレイマー爺ちゃんのお仕置き『ソウX』
■ソウX
《作品データ》
ジェームズ・ワン監督、リー・ワネル脚本の『ソウ』のシリーズ第10作目に当たるサイコスリラー。ジョン・クレイマーは末期がんを患い、余命幾ばくもない事を知る。そんな中でセラピーで知り合った男性からメキシコで画期的な治療をしている医師を知り、メキシコに行きその医師の手術を受けるが、クレイマーは組織的な医療詐欺に遭うことに。ジョン・クレイマー役をトビン・ベルが演じ、他にショウニー・スミス、シヌーブ・マコディ・ルンド、スティーブン・ブランド、レナータ・バカ、マイケル・ビーチが出演。
・2024年10月18日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー!
・上映時間:115分
・配給:REGENTS
【スタッフ】
監督:ケヴィン・グルタート/脚本:ジョシュ・ストルバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー
【キャスト】
トビン・ベル、ショウニー・スミス、シヌーブ・マコディ・ルンド、スティーブン・ブランド、レナータ・バカ、マイケル・ビーチ
原題:Saw X/製作国:アメリカ/製作年:2024年
公式HP: https://www.saw.movie/
〈『ソウX』レビュー〉
結局はジョン・クレイマー/ジグソウの再登板、しかも堂々の主人公として描かれた『ソウ』シリーズ最新作『ソウX』。ターゲットを捕まえて無慈悲にいたぶるストーリーに新鮮味はまるでないが、“死”と“生”の重さを訴えるメッセージ性と、どことなく『ソウ』1作目に通じるとある痛々しい描写など、『ソウ』シリーズなりの原点回帰が見られる作品になっていた。
本作は『ソウ』と『ソウ2』の間のエピソードという『エイリアン:ロムルス』方式(?)の作品ではあり、尚且つ、ジョン・クレイマー/ジグソウ目線中心の作品でもある。前半はジョン・クレイマーが『コンフィデンスマンJP』、あるいはNetflixドラマ『地面師』並の大掛かりな詐欺に遭うエピソードで、後半はその復讐劇に。
その復讐劇というのが『ソウ』シリーズではおなじみのえげつない殺人ゲーム。殺人、というよりは騙した罪に対する「お仕置き」で、生きるためのゲームというよりは対象者をいたぶっている感じ。
前半のクレイマーがメキシコで騙されっぷりを見るけど、メキシコの都市から離れた寂れた施設といい、洞窟みたいな所にあるオペ室やICUとか、いくら何でも騙され過ぎなんじゃないかな?
それと、全体的にクレイマー爺さんの復讐劇というだけで、『ソウ』や『ソウ2』のミステリアスさや不穏さは皆無。寧ろ、悪い奴らを懲らしめる勧善懲悪とも見えなくない。
それでもジョン・クレイマーやアマンダが出ているし、『ソウ』のタイトル由来の一つになる鋸の系統の凶器とそれにまつわるグロ描写がどことなく『ソウ』を匂わせる。その後に内蔵を使う様子も『ソウ』に通じるし、そこここに『ソウ』1作目へのリスペクトが感じられはする。
超傑作の『ソウ』1作目へのリスペクトさえ忘れなければ、そこそこの『ソウ』シリーズ作品は量産出来るかな。
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と共感しながら読んでました🪚
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