追悼 ロバート・レッドフォード氏
また一人、青春時代の銀幕のスターが逝ってしまった。
ハリウッドの2枚目スターの代表格、良識派、俳優業と映画監督の二刀流、、、
ジョージ・ロイ・ヒル監督との2作「スティング」/「明日に向って撃て」はリバイバル上映で。
リアルタイムでの出会いは1976年の正月映画「コンドル」から。シドニー・ポラック監督と組んだ作品(「コンドル」/「出逢い」/「アンカーウーマン」)はいずれも心に残る作品ばかり。未見の「追憶」「愛と哀しみの果て」「ハバナ」も忘れずに観賞しよう。
「ブルベーカー」以降、「アンカーウーマン」までの間は疎遠になってしまった。「ナチュラル」観たかったなぁ。「大いなる陰謀」を観て、監督作品をスルーしてきたことを後悔しました。
「さらば愛しきアウトロー」なんで観に行かなかったかなぁ。今更後悔しても遅いけど。
「出逢い」「スパイゲーム」「大いなる陰謀」が、特に忘れられない作品です。素晴らしい作品に出会えた事に感謝です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
観賞リスト(カッコ内は観賞年):
明日に向って撃て!(1983)
スティング(1977、1983)
コンドル(1976)
大統領の陰謀(1976)
出逢い(1980)
ブルベイカー(1980)
アンカーウーマン(1996)
スパイ・ゲーム(2002)
大いなる陰謀(2008)
リバー・ランズ・スルー・イット(2024)


何といってもこの作品には映画史に残る名シーンが存在します。中でも主題歌「雨にぬれても」をバックにブッチ(ニューマン)とエッタ(キャサリン・ロス)が自転車で仲睦まじく野を駆けるシーン。恋人同士でもない二人のこのシーンが、"アメリカン・ニューシネマ"の枠を超えてその愛すべき調べと共に映画ファンの心に残り続ける事でしょう。


たとえ結末が判っていても、何度観ても楽しめるノスタルジックな娯楽映画の傑作。これぞ“ザッツ・ムービー!”ですね。
あの軽妙なテーマ曲も忘れられません。30代半ばのボブが若き詐欺師役で躍動。
③コンドル


中2の正月、福岡では「コンドル」/「フリックストーリー」という米仏2大ハンサム俳優が主役の作品を2本立てで上映してくれていました。CIAに命を狙われる下部組織員の逃亡劇がスリリングに描かれる。


中3という反抗期真っ盛りの頃、父親と観に行った作品。当時は字幕もよく見えなくてチンプンカンプンでしたが、改めて観直したらスリリングで見応えあった。
⑤出逢い


「1979年度福岡キネ旬友の会読者選出ベスト・テン表彰式と映画上映会」なるイベントで特別上映された本作。試写会気分で参加したのでしょうが、私的には思わぬ拾い物で、心に残るハートウォーミングな作品として記憶しています。再見を楽しみにしている作品の1つです。シドニー・ポラック監督とはこれが5作目のタッグになります。
⑥ブルベイカー


こちらも1980年の観賞後、再見が叶っていない作品。本作以降しばらくの間、R.レッドフォード作品とは疎遠になってしまうのでした。

マイアミの地方局のお天気お姉さんから全国ネットのアンカーにまで上り詰める女性の、愛と成長の物語。結構青臭い展開や描写を、ロバート・レッドフォードとミシェル・ファイファーの俳優力が見応えに置き換えてくれています。当時レッドフォードは御年60歳。38歳のミシェル・ファイファーのお相手役としては、少々無理があったような・・・


拘束された部下の救出に奔走する上司のスリリングな駆け引きと、トニー・スコット監督作品の魅力である"男気"とが見事に調和した見応えある作品。トニー・スコット監督とR.レッドフォードの相性の良さを如実に感じました。このタッグでの作品を、もっと観たかったなぁ。


私にとって初めて観たR.レッドフォード監督作品。「普通の人々」以来、彼の撮った作品をリアルタイムで観る機会が何度もありながら見逃してきた事を、この日とても後悔しました。
米軍兵士とアフガン、気鋭の政治家とかつてはその政治家を支持した記者、大学教授と無気力な若者。それぞれ対立軸にある3つのシチュエーションが並行して進みながら、共通する問題を観る側に投げかける。
トム・クルーズとメリル・ストリーブのやりとりは、お互いの役者魂が火花を散らしているようで見応えあります。R.レッドフォード演じる大学教授が、生徒を通じ思いをぶつけてくる様にはこちらも胸が熱くなりました。


公開当時、日本ではキネマ旬報誌の読者選出第1位に選ばれていた本作。作中のナレーションも担当しています。公開後30年が経過してからのリバイバル上映での観賞では、当時のアメリカ、それも白人社会を背景とする物語に時間軸のギャップを感じました。若き日のブラピの存在感がスゴイです。

天国で逢えたかしら

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投稿を表示美しい立ち姿、赤みがかったブロンド、透き通ったブルーの目、真っ直ぐな眼差しを持つロバート・レッドフォードが今も目に焼き付いています。
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投稿を表示「明日に向かって撃て」ではなく「明日に向って撃て!」