DISCASレビュー

『ミッドサマー』（2019年、米国・スウェーデン、原題：Midsommar）は、アリ・アスター監督によるホラー・ドラマ映画。恋人の死にトラウマを抱えるダニ（フローレンス・ピュー）が、恋人クリスチャン（ジャック・レイナー）らとスウェーデンの孤立した村ハルガで夏至祭に参加し、異教の儀式に巻き込まれる物語。147分（ディレクターズカット171分）、R18+、2020年2月21日日本公開。白夜の明るい映像美と異教の不気味さが対比をなし、ピューの感情的な演技が心を打つ。カルト的な儀式の残酷さとダニの解放感が交錯するが、長尺とスローペースで好みは分かれる。