カッツ
2025/12/03 07:32
ミンボーの女
1992年公開、伊丹十三監督、主演:宮本信子、名門ホテルを食い物にするヤクザと、民事介入暴力(通称ミンボー)を専門とする女弁護士との闘いを描いた作品である。物語には「ヤクザはこう扱え」という教訓が込められており、社会派ドラマでありながら痛快さも感じさせる。
公開当時、この映画は大きな話題を呼び、暴力団の存在やその対処法を一般の観客に強く印象づけた。しかし一方で、作品を快く思わない者もおり、伊丹監督は自宅前で暴力団関係者に襲撃され重傷を負う事件に見舞われた。命を落としかねない状況であったが、監督はその後も創作活動を続け、社会に鋭い問題提起を行い続けた。
映画としては、ユーモアと緊張感を織り交ぜながら、暴力団の実態とそれに立ち向かう人々の姿を描き出しており、娯楽性と社会性を兼ね備えた作品だった。
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