DISCASレビュー

カッツ
2025/12/05 07:37

チョコレートドーナッツ

2012年アメリカドラマ映画で、1970年代のニューヨーク・ブルックリンを舞台にしている。実際にあった出来事に着想を得ており、ゲイの男性が育児放棄された障害児を育てる姿を描いた作品である。

映画は、社会的偏見や制度の壁に直面しながらも、愛情と責任をもって子どもを育てようとする主人公たちの姿を通じて、人間の尊厳や家族の意味を問いかける。時代背景として、同性愛に対する差別や障害児への社会的理解の不足が色濃く描かれており、その中で彼らが選んだ「愛すること」の強さが観る者の心を打つ。

単なる社会派ドラマにとどまらず、登場人物の絆や温かさが丁寧に描かれているため、観終わった後に深い余韻を残す作品であった。

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