デイライト
「デイライト」
1996年 アメリカ
スタッフ
製作総指揮:ラファエラ・デ・ラウレンティス
製作:ジョン・デイヴィス、ジョゼフ・M ・シンガー、デビッド・T ・フレンドリー
監督:ロブ・コーエン
脚本:レスリー・ボーエン
撮影:デビッド・エグビー
キャスト
シルヴェスター・スタローン(キット・ラトゥーラ)、エイミー・ブレネマン(マデリン・トンプ ソン)、スタン・ショウ(ジョージ・タイレル)、ヴィゴ・モーテンセン(ロイ・ノード)、クレ ア・ブルーム(エレノア・トリリング)、ほか


ニューヨークのニュージャージーの間にある海底トンネル道路で事件が起こった。
暴走車がトンネル内で事故を起こし、玉突き事故となり、危険物を運んでいた車に飛び火し、大爆発してしまう。それによって、トンネルは出口が崩れ落ち、多くの人々が取り残されてしまう。
次々と火災と有毒ガスで犠牲者が出る中、緊急救助隊EMSが出動するも事態は最悪の状況となり、内部に残された酸素は三時間しかなかった。
現場に偶然に居合わせた男であるキット・ラトゥーラは、過去に部下を死なせた経験で苦しみを持ちつつも救助に向かおうとする。

過去を知る現EMS隊長に相手にされなかったが、副隊長の協力を得て、トンネル内部へ侵入する。


しかし、侵入ルートは巨大換気扇が回る場所を通る命がけのルートであった。ラトゥーラは、巨大換気扇を力尽くで止め、再度回転し始める前にギリギリのタイミングで通過していく。
何とか切り抜けたラトゥーラを待っていたのは、交通局警備員のジョージをはじめとした老若男女の一般市民数十名。彼等は、ラトゥーラが救助に来た道で脱出できると思いこむが、逆戻りできないことを告げると狼狽する。自暴自棄になった彼等の中で、ロイが連絡通路と通って脱出を試みる。
しかし、瓦礫が崩れ落ちて下敷きになって死亡してしまう。そして、地上の方ではドリルによる救助を計画を始めるが、その影響でトンネル内の圧力バランスが崩れてしまい、浸水が激化してしまう。その浸水によって地盤が崩れ、ジョージが首の骨を折ってしまうことに。
閉じこめられた一行は浸水の恐怖の中で、トンネル作業員たちの宿舎へと通じる道を見つけ出す。そこは水の中を通らなければならない。

首を折ったジョージには通ることができないことを伝え、彼は恋人への最後のメッセージとブレスレットを渡す。ラトゥーラはそれを受け取り、残った人々を連れ、水の中に潜るのだった・・・。
閉じ込められた人々のパニックさや自暴自棄さを上手く表現しながら、最後は刑務所行きの犯罪人たちも人間性を取り戻して協力して脱出する様は、感動的です。
ジョージは可哀そうでしたね。恋人がブレスレットをみて泣くシーンも印象的でしたが、公的機関の人間は公のために命を落とすことがアメリカでは美しく描かれるものだなぁ・・・と感心しました。
最後までスリリングでハラハラドキドキが止まりません。
また、みんなで協力しながら脱出を目指すシーンは込み上げるものがあります。