村松健太郎
2024/02/07 11:48
テーマと楽曲の巧みな構成を堪能『カラーパープル』
昨今映画の上映時間が長くなっている風潮があって、それはそれでちょっとどうなのだろうと、120分に納めるというのも一つの才能なのではないかとも思ったりしています。
ところが、今回141分あった『カラーパープル』に関してはもっと長くても良かった気がするほど、あっという間に映画が進んでいきます。
なかなか描かれてこなかった黒人を支配し、抑圧する黒人の姿というものをしっかりと描いていて非常に力強いテーマの込められた映画になっていました。
スティーブン・スピルバーグ、クインシー・ジョーンズさらには映画版で演技デビューしオスカーにノミネートされたオプラ・ウィンフリーなどがプロデューサーとして名前を連ねているので、どうしても1985年の映画版を意識してしまいますが、実際には200年代に入ってから作られた”ブロードウェイミュージカルバージョンの映画化”として見るのが正しい観方です。
キャストに関しても主演のファンテイジア・バリーノやダニエル・ブルックスなどブロードウェイ版からの続投組もいますので映画の事はあんまり考えなくても良いと思います。。
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