村松健太郎
2024/02/28 11:45
マシュー・ヴォーン待望の最新スパイ映画『アーガイル』
あの『キック・アス』シリーズ『キングスマン』シリーズののマシュー・ヴォーン監督最新作品。しかも”スパイモノ”なので、絶対に楽しませてくれると思っていたのですが、その予想を嬉しい方向(上方修正)に裏切ってくれる痛快作に仕上がっていました。
”小説の中での出来事と現実の出来事がリンクしている”という入れ子構造を採用したことで実現した豪華キャストも、常に遊び心ある使われ方をしていて見ているだけで楽しくなります。
小説パートがいわゆる娯楽スパイ活劇になっていることもあってヘンリー・カヴィルやジョン・シナが違和感なくヒーローを演じます。
一方、現実パートではサム・ロックウェルが凄腕スパイとして出てくる意外なキャスティングも良かったです。
どちらのパートの演者たちも楽しそうに演じていて、それが伝わってきます。ストーリーに関しては”言わぬが花”の部分も多々あるのですが、めいっぱい準備して見に行っても発見のある鑑賞後の満足度が非常に高い作品でした。
これまでも音楽に関しては独特のチョイスを見せてきたマシュー・ヴォーン、今作でも意外なところで意外な楽曲が使われていて、そこも注目です。
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